FC2ブログ
カレンダー
06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
プロフィール

Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
お勧めした本を面白いと思ってもらえると最高です。

BK1書評の鉄人31号。
鉄人


宣伝目的以外のあらゆるコメント、TBを歓迎します。

↓ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してください。


にほんブログ村 本ブログへ


kids goo弾かれサイトですので閲覧はご注意を。頭が悪いのが伝染する恐れがあります。
notforkids.jpg

FC2カウンター
最近の記事
Tree-Arcive
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
巡回先

にほんブログ村 本ブログへ



うちの子も元捨て犬です。今はすっかり我が家の一員。甘えるのは下手だけどとっても可愛い子です。

Skywriterさんの読書メーター

ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
915冊目 怪しい科学の見抜きかた―嘘か本当か気になって仕方ない8つの仮説
怪しい科学の見抜きかた―嘘か本当か気になって仕方ない8つの仮説怪しい科学の見抜きかた―嘘か本当か気になって仕方ない8つの仮説
(2007/12/19)
ロバート アーリック

商品詳細を見る


評価:☆☆☆☆☆


 前著『トンデモ科学の見破りかた -もしかしたら本当かもしれない9つの奇説』に続き、本当かもしれないし間違っているかもしれない仮説を取り上げ、その当否を論じている。本書で取り上げているのは以下の8仮説。

・ゲイは遺伝か?
・インテリジェント・デザイン説は科学か?
・人間は昔よりバカになっている?
・念力でモノを動かせるか?
・地球温暖化は本当に心配すべきなのか?
・宇宙には複雑な生物はまれか?
・ニセ薬で病気は治せる?
・コレステロールは気にする必要ない?

 確かにこれは議論を呼んでいるな、というものもあれば、そんな変な仮説まで取り上げるの?というものまで実にバラエティに富んでいる。かなり突っ込んでのデータ読み取り作業もあるが、結論としては多くの人が納得できるものになっていると感じた。

 先入観をとことん排除して、冷静にデータだけを評価しようとする姿勢には感服する。それは念力についても同じで、念力が存在することを示したとする実験についてもデータを精査しているのが凄い。こんなオカルトチックなこと、普通の科学者はやらない。なぜなら、メリットが無いから。なにせ、反論に成功しても当然のことだと思われるのがせいぜいで、失敗すればオカルト側が論拠を手に入れることになる。それでも果敢に取り上げるのが凄い。

 そして、これらの仮説を検討する中で出てくる数々の意外な事実が本書の魅力のひとつを成している。例えば、うつ病治療薬の多くがプラシーボ以上の効果を持たないのではないかとすることや、食事からのコレステロール量をコントロールしても血中コレステロール濃度は変化しないこと等である。こうした事実を組み入れても、尚多くの仮説の当否が意外なものではないことにもまた驚かされる。

 インテリジェント・デザイン説については知らない方も多いだろう。詳細はリンク先をご覧いただければと思うが、要するにキリスト教の天地創造をなんとか生きながらえさせようとする宗教的な動きだと理解すれば良い。もちろんキリスト教の教義が正しいわけが無い。宇宙は空飛ぶスパゲッティ・モンスターが創造したのである。その自明の理をも信じられぬという不信心者は地獄に落ちるが良い。ちなみに、スパゲッティ・モンスター教における地獄は”ビールの気が抜けていてストリッパーが性病持ちであるという事以外天国と同じ”ということである。

 なんて恐ろしい。パスカルの賭けの見地から、あなたもスパゲッティ・モンスターを信じるべきである。信じても失うものは無いが(但し、信仰を公言しなかった場合に限る)、信じないことでビールの気が抜けている地獄に永遠に閉じ込められるかもしれないのである。

 地球温暖化を心配すべきかどうかについては、中世温暖期を語って欲しかったという点はある。グリーンランドを緑で覆った時代のことは、温暖化した状況についても語ることができる点は多いと思うので。もっとも、これはイチャモンとして片付けて良いものだろう。

 とにかく冷静にでありながら、常識に反するような事実でも取り上げるバランス感覚がとても良い。おかげでとても読み応えのある本になっている。

 訳がとても読み易いことも特筆すべき点かもしれない。特に訳者の一人、垂水雄二さんは多くの科学書翻訳をものにしており、私が取り上げた本でも『死体につく虫が犯人を告げる』や『三葉虫の謎―「進化の目撃者」の驚くべき生態』、『時間・愛・記憶の遺伝子を求めて―生物学者シーモア・ベンザーの軌跡』等がある。今思い返しても、いずれも面白かった本ばかり。安心して読めるのが嬉しい。私など、訳者の名前で検索して、読みたい本が増えてしまった。



関連書籍:
トンデモ科学の見破りかた -もしかしたら本当かもしれない9つの奇説トンデモ科学の見破りかた -もしかしたら本当かもしれない9つの奇説
(2004/02/14)
ロバート・アーリック

商品詳細を見る


死体につく虫が犯人を告げる死体につく虫が犯人を告げる
(2002/07)
マディソン・リー ゴフ

商品詳細を見る


三葉虫の謎―「進化の目撃者」の驚くべき生態三葉虫の謎―「進化の目撃者」の驚くべき生態
(2002/09)
リチャード フォーティ

商品詳細を見る


時間・愛・記憶の遺伝子を求めて―生物学者シーモア・ベンザーの軌跡時間・愛・記憶の遺伝子を求めて―生物学者シーモア・ベンザーの軌跡
(2001/12)
ジョナサン ワイナー

商品詳細を見る
関連記事
スポンサーサイト




その他科学 | 2011/03/02(水) 22:26 | Trackback:(0) | Comments:(2)

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ


垂水氏もドーキンスの本で数多くお世話になりました。

ところで、スパモンを本気で信仰すると眼帯を付けて自分は海賊だと吹聴する羽目になるので、私はTシャツを着る程度に留めています。
2011/03/27 日 01:16:06 | URL | ゲッター #-編集
ゲッターさん、こんばんは。

> 垂水氏もドーキンスの本で数多くお世話になりました。

ドーキンスが日本でも受け入れられているのは、訳が良いことにも援けられていますよね、きっと。私はまだまだドーキンスの未読本を抱えている身なので、読むのが楽しみです。

>スパモン

素敵なコメント、ありがとうございます^^
スパモンのあの荒唐無稽さは素敵ですよね。
創世神話よりマシな点を織り込みつつ、あんな凄いものを考え出すのは凄いものです。

初めて知ったとき、グールドのような、真正面からの戦い以外にこんなやり方もあるんだなあと感心したのを覚えています。
2011/03/28 月 00:47:11 | URL | Skywriter #-編集
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する