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910冊目 酒池肉林
酒池肉林 (講談社学術文庫)酒池肉林 (講談社学術文庫)
(2003/01/09)
井波 律子

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評価:☆☆☆☆


 権力者の可能な贅沢は、国の規模と中央集権の度合いによる。古代でいえば、驚くほどの贅沢が行われていたのはローマ、エジプト、メソポタミア、そして中国。本書は中国の古代から近代に至るまでの間に繰り広げられた贅沢について概観している。

 権力者、といえばなんと言っても王、皇帝。というわけで、酒池肉林の語源になった殷の紂王に始まり、西晋の恵帝、隋の煬帝といった、暗君として名を留める皇帝に始まり、貴族階級、商人、そして知識人の贅沢の姿を追いかけている。

 もっとも、殷の紂王の”酒池肉林”とは祭祀だった、という意見も近年では広まってきているようだ。酒の池、肉の林は神への供物だった、という。裸の男女を、というのも、古代の宗教にあって、薬物とダンス等過酷な運動を続ける加持祈祷のクライマックスとして裸になる人々が居たというのは不思議ではない。というか、いくらでも実例はある。現代の宗教でこうした裸になって忘我の境地に達する、というのはまず無い。多分、官憲の目があるから。

 道祖神なんてモロに男性器を象っているし、女性器をモチーフにした祭祀の道具だっていくらでもある(特に、豊穣のシンボルとして用いられることが多い)わけで、不思議は無かろう。ただ、宗教に狂って多くの財を費やすのも、贅沢の一環とは言えそうだ。南北時代、梁の武帝は仏教に嵌って三度も出家し、その度に皇帝の身柄を買い戻すのに国が傾いた、という。宗教なんてロクなものじゃない、ということが良く分かるエピソードですね(極論)。

 話が逸れた。これまた国を傾けた贅沢といえば、秦の始皇帝の建築マニアといえるほどの宮殿建築と不老不死探求。始皇帝の感情の篭らない物量的な欲求に比べ、武帝は惚れやすいという温度差があるにも関わらず、二人が同じような贅沢にのめりこんだのは面白い。ただひたすらに酒色を求めた西晋の恵帝(盛り塩の起源に名を残す)のようなのを見ると、やるのも飽きるんじゃないかなあと余計な心配をしてみたり、ちょっとうらやましかったり。

 国の規模が大きくなると、利の分け前に与る人の数も増える。かくして、貴族階級が、そして商人階級が贅を尽くすことになる。まあ、これは時代が流れて社会構造が変化したということに加えて、史家が商人の贅沢を記す価値があると認めるようになった、という面もあるのだろう。始皇帝の父とも言われる戦国末期の豪商・呂不偉はかなり贅沢をしていたみたいだし。

 贅沢の姿を史書から探る他に、文学作品にも当たっているのが本書の特長とも言えよう。金瓶梅等の小説は、時代を反映した小説であり、そこに現れる贅沢の姿も当時の社会からは切り離すことなどできないのは当然。

 こうした、資料を読み込むのは筑摩書房の『三国志』翻訳にも当たった著者の得意とするところであろう。読みやすくて分かりやすい、かつなんとなく歴史の流れも感じさせてくれる本だった。



関連書籍:
つくられた暴君と明君 隋の煬帝と唐の太宗 (清水新書 (044))つくられた暴君と明君 隋の煬帝と唐の太宗 (清水新書 (044))
(1984/10)
布目 潮〓

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中国史 | 2011/02/10(木) 00:39 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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