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886冊目 捏造された聖書
捏造された聖書捏造された聖書
(2006/05)
バート・D. アーマン

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評価:☆☆☆☆☆

 まずタイトルを見て驚く人が多いのではないか。捏造された聖書?一体どういうことだ?

 聖書に書かれていることは神の言葉であり、一言一句たりとも誤りは存在しない。そう信じるファンダメンタリスト(キリスト教原理主義者)は憤慨するかもしれない、聖書の研究者の間では、聖書には多くの矛盾が存在し、数え切れないほどの変更が加えられてきたことが明らかになっている。

 その少なからずは、古代において本を複製する時の問題である。印刷術など存在しなかった時代、本を複製するには一字一字、全ての文字を書き写していかなければならない。そうなると、単純なスペルミスが生じる。書き写す行をすっ飛ばしてしまうこともある。内容が同じであれば構わないとばかりに、より単純な文章に改変されたり、語句が省略されたりもする。

 上記のことは、しかしまだ可愛いものだ。より深刻になると、意図的に内容が書き換えられ、書き加えられ、そして削除されることになる。それは、神学的な理由だったり、書記の立場だったりする。例えば、イエスは磔にされるにあたり、動揺して神に助けを求めたのが真相のようだが、ルカは静謐に死に挑むようにその姿を書き換えている。ルカが残そうとしたのは明らかに、客観的な事実ではなく、彼が信じたイエスの姿であり、その後のキリスト教徒たちの範となるべき(とルカが考えた)イエスの姿だった。

 著者だけではない。聖書を写す中で後代に書き加えられたエピソードとして、姦通の現場を押さえられ、イエスの元に引き立てられた女性の話が挙げられる、というのには驚いた。キリスト教徒ならずとも知っている、とても有名な話だ。

 掻い摘んで書けば、律法では石打の刑で殺されることになっている女性を、イエスが「あなたがたの中で罪を犯したことが無いものが石を投げなさい」と言ったところ、一人二人と人々は去り、イエスと女性だけが残された。イエスはただ一人残った女性の罪を許す、といったという。イエスの慈悲を表す、大変有名なこの話が、捏造された話とは。

 では、オリジナルの聖書、著者が書いたままの聖書にめぐり合うことはできるのだろうか。それは、不可能である。現在の我々が手に入れられるのは、複製の複製の複製の……と、意図の有無には関わらず改竄に改竄を重ねたものしかない。

 本書では、なぜこれらの問題が起こるのかを丁寧に説明している。そしてオリジナルの文書の姿を探る幾つかの方法を説明した上で、最後に著者はこう述べる。

 (略)新約聖書の著者たちだって、後代にそれを伝えた書記たちと同じだと考えるようになった。著者たちだってやはり人間であり、自分なりの欲求、信仰、世界観、意見、愛と憎しみ、熱望、欲望、立場、問題などを抱えている―――そして間違いなく、それは彼らが書く内容に影響を及ぼしている。(略)すべての著者が、自分の受け継いだ伝統を異なる言語で後代に伝えているということが判る。
(P.268 強調は原著者による)


 古代に著された本の全てに言えることだが、聖書も、人間の営みの結果として伝えられた以上、こうしたことが起こるのは避けられないことなのだろう。聖書にいくつもの過ちがあるということを一般人に分かり易く説明してる本は、実に珍しいと思う。そうした点で、本書は大変な価値を持つと思う。何といっても、聖書は世界で一番多く刷られた本なのだから。

 本の来歴を探る、という異色の歴史書になっていると思った。 
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その他歴史 | 2010/11/19(金) 23:40 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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