FC2ブログ
カレンダー
01 | 2020/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
プロフィール

Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
お勧めした本を面白いと思ってもらえると最高です。

BK1書評の鉄人31号。
鉄人


宣伝目的以外のあらゆるコメント、TBを歓迎します。

↓ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してください。


にほんブログ村 本ブログへ


kids goo弾かれサイトですので閲覧はご注意を。頭が悪いのが伝染する恐れがあります。
notforkids.jpg

FC2カウンター
最近の記事
Tree-Arcive
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
巡回先

にほんブログ村 本ブログへ



うちの子も元捨て犬です。今はすっかり我が家の一員。甘えるのは下手だけどとっても可愛い子です。

Skywriterさんの読書メーター

ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
880冊目 選挙のパラドクス―なぜあの人が選ばれるのか?
選挙のパラドクス―なぜあの人が選ばれるのか?選挙のパラドクス―なぜあの人が選ばれるのか?
(2008/06/25)
ウィリアム パウンドストーン

商品詳細を見る


評価:☆☆☆☆


 民主主義は、まあ問題が無いわけではないだろうが、それでも民意を反映する以上、他の政体より優れているのではなかろうか。そう思っている人が多いだろう。かく言う私もその一人だ。だが、この投票にも深刻な問題があるとしたら?

 問題というのは、誰が選挙で当選すべきか、という、まさに民主主義の根幹に関わるものだ。

 そんなのは簡単じゃないか、投票の結果で1番多く票を集めた人を勝ちにすれば良い。ところが、問題はそんな簡単なことではない。

 例えば。ここに、極左党、中道左派党、右派党という3つの党から候補が立てられたとする。このうち、二人の候補者を比べると、下のとおりになったとしよう。

 中道左派>極左
 中道左派>右派
 右派>極左

 さあ、誰が当選すべきか。当然、中道左派であるべきだろう。ところが、中道左派と極左の候補者が票を取り合った結果、支持率第二位である右派の候補者が当選することがありうる。そして、これがブッシュ対ゴアの戦いで起こったことそのものだ。

 この時、民主党のゴアより更にリベラルなラルフ・ネーダーが立候補していた。その結果、ゴアの票の一部がラルフ・ネーダーに奪われた。彼が立候補していなければ、フロリダは民主党が制し、ブッシュは当選できなかったはずだ。(ネーダーが立候補しなかったとしたら、ネーダーに投票した人々はより政治姿勢の近いゴアに投票したと推測されている)

 同様な問題は日本でも起きていて、小泉政権が郵政民営化を問うとして総選挙に打って出たとき、実は郵政民営化反対陣営の方が得票数は多かったことが知られている。反対派は票割れを起こしたせいで勝てなかったのである。

 どうやら今の選挙制度には欠陥があるらしい。では、それを解決することは可能なのか。本書はその問題に挑んだ人々の戦いの歴史を余すところ無く描き出している。

 尚、結論から言えば、問題の無い選挙制度は無い。アローの不可能性定理が示しているとおりである。それでも、より良い制度を目指すことは可能だと思うし、そのためにはそれぞれの制度にどのような利点と欠点があるのか、知っておいて損はない。

 その上で、本書が取り上げている例は、アメリカの事例中心ながらどれも興味深いものだった。『不思議の国のアリス』で知られるルイス・キャロル、本名チャールズ・ドジソンは本業が数学者であり、選挙についての問題に取り組んでいたことなども、実に面白い。民主主義の今後を占う上で、重要な指摘が行われていると思った。
関連記事
スポンサーサイト




数学 | 2010/10/29(金) 23:39 | Trackback:(0) | Comments:(0)

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する