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857冊目 クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史
クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史 (中公新書)クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史 (中公新書)
(1994/10)
名越 健郎

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評価:☆☆☆


 ソ連が崩壊し、情報公開がなし崩し的に進んだ結果、思いもよらぬ文書が日の目を見ることになった。それらのうち、日本と関わりの深いものから、往時には語られることの無かった日ソ関係の裏を解説している。

 まず取り上げられるのは、杉本良吉と女優岡田嘉子のソ連亡命事件。共産主義に共鳴した彼らが辿り着いた”労働者の祖国”は、しかしスターリンの大粛清の最中にあり、二人は厳しい拷問を受け、スパイであることの自白を強要される。結局、杉本は銃殺刑に処され、岡田は10年に及ぶラーゲリでの強制労働に従事させられることになる。

 二人が虚偽の自白を強要された後で何とかして汚名を雪ごうと足掻く姿の必死さに、胸が締め付けられるような思いがする。彼らは互いをスパイであると言い、それを死ぬほど悔いた。だが、ソ連当局は彼らの最後の奮闘も、歯牙にもかけなかったのである。この経緯は大粛清の時代の典型的なパターンかもしれない。それだけに、2000万人とも言われるスターリンの犠牲者たちに思いを馳せることになった。

 続いては、共産党と社会党へのソ連からの資金提供疑惑。両党とも、トップがソ連へ資金供与を依頼していた、との証拠が出てしまっている。もっとも、今となってはどちらも否定にやっきとなっているが、恐らく繋がりがあったのが事実だろう。

 この時期は自民党もCIAから資金の提供を受けていたので、他国の紐付きではなく自国の将来を考えようとする勢力など無きに等しかった、ということになる。私にとってはイデオロギー的な観点から自民党がマシに見える(共産主義のもたらした惨禍――世界で1億人を惨殺したと言われる――を考えれば当然だろう)わけだが、同じ穴の狢との批判を避けることは不可能だ。

 最後に日ソ交渉の裏として、北方領土やシベリア抑留、ノモンハン等を取り上げている。いずれも秘密文書が出てこなければその姿が誤解されていたものなので、こうした史料が世に出た大きさを改めて感じることができた。米ソが覇権を争っていた次代のことでもあるので、今後も色々な事実が明らかになるのが楽しみだ。
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ノンフィクション | 2010/08/25(水) 23:41 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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