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57冊目 人間の本性を考える 中
人間の本性を考える 中

スティーブン・ピンカー著 / 山下 篤子訳

日本放送出版協会 (2004.8)

\1,176

評価:☆☆☆☆☆


 上巻に引き続き、人間の本性はどのようなものであるのかを浩瀚な研究から探る。

 ブランクスレート仮説が成り立たないとなるとどのような不都合が発生するのか。双子の研究などから分かってきたことを総合すると、人間のメンタリティーは驚くほど環境の影響を受けず、生涯に渡って安定した特性を示す、ということになると倫理上の問題が発生するようである。例えば、反社会的になり易い傾向のある家系というのが確かに存在する(その一族から温和な家庭に養子に出されても犯罪を犯しやすくなる)。家系によって多寡が見られるのは犯罪だけではなく宗教に対する態度やアルコールやタバコへの依存症に陥り易いなど実に多くの
ことがある。

 では、そのような傾向があると、果たして悪を行うべきではないという倫理は無意味なものになるのだろうか。暴力を犯し易い傾向がある人が暴力事件を起こした場合、それは遺伝によって引き起こされた事件なので精神疾患を持つ患者の犯罪と同様、犯人を罰することは意味が無いのか。

 このことは問題にはならない、というのが著者の姿勢である。それどころか、宗教的な道徳心というものが必ずしも集団を平和に保つ力にはならない、という指摘は確かにその通りなのである。偏狭な遺伝決定論がナチを生み出し、人間は環境次第でどのようにでも変わりうるという思想がスターリンやクメール・ルージュ統治下の監獄社会を生み出したように、道徳や人間の精神に対する考え方はどのようなものであれ害になりうるのだ。

 考えて見れば、例えば殺人のような凶悪犯罪を起こしやすい社会集団は存在する。また、同じ集団は犯罪全般も起こしやすい傾向がある。犯罪を起こしやすい社会集団は、そうではないグループと比べると凶悪犯罪で10倍程度、犯罪全般では30倍程度も引き起こしている。この危険な社会集団とは、実のところ人間社会の半数を占める”男の社会”に他ならない。だからといって男の犯罪は免罪されるべきだとは言えまい。

 著者の凄いところは、このようなイデオロギー闘争になりがちな分野にも果敢に乗り込み、冷静に筆を運んでいるところだと思う。中巻では生まれついての差があるとしたらどのようなことが言えるのか、努力は無駄なのか、遺伝で全てが決定されているのか、人生には意味があるのか、心の設計はどのようになっているのか、など、どれも複雑怪奇である話題だが、それぞれが無理なく説明されていてすんなり頭に入るのだ。

 上に述べた主題に対して、トピックで取り上げるのは遺伝子組み換えであったり、フェミニズムであったり、セックス、自己欺瞞と実に多様であり、それがまた面白さを増強していると思う。話題が豊富で切り口が鮮やかだと面白いに決まっているのだから。観念的な精神世界論ではなく、堅実な人間精神の探求であるところがお見事である。
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医学・脳・精神・心理 | 2005/04/14(木) 18:38 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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