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839冊目 人類はなぜ戦争を繰り返すのか―先史時代から自爆テロまで知っておきたい世界戦争史の謎
人類はなぜ戦争を繰り返すのか―先史時代から自爆テロまで知っておきたい世界戦争史の謎 (パンドラ新書)人類はなぜ戦争を繰り返すのか―先史時代から自爆テロまで知っておきたい世界戦争史の謎 (パンドラ新書)
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大澤 正道

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評価:☆☆


 タイトルにある、人類はなぜ戦争を繰り返すのかという質問に答えるのは厄介だろう。恐らく、本能だからとでも言いようがないのではないかと、私は思う。実際、本書でもその答えは見出されていない。謎も、謎というようなものではなくて、雑学本のレベル。

 雑学本に良く見られるように、過ちが少なくない。触れる話が多くなるので間違いが増えてしまうのは仕方が無いかもしれないけど、そこはプロなんだから頑張って欲しい。7項の、以下の記述を見て驚き、余りのことに暫く読むのを止めていたものである。

 なかでも弓矢と投石器のような飛び道具の威力は大きかったようだ。投石にしても投げ槍にしても、飛距離はせいぜい四、五メートルである。それが弓矢によって二倍に伸びた


 って、んなわけあるかーーー!!4,5メートルというと、ミニバンの長さである。投石がそれだけの距離しか届かないわけが無い。野球ファンならイチローの絶妙なホームベースへの返球を見たことがあるだろうが、ライトからホームベースまでの距離が90~100メートル。殺傷力を上げるために重い石にして飛距離が半分になったとして、4、50メートル。これが妥当なところだろう。桁が一つ違うのは、ちゃんと校正して欲しい。

 投げ槍の距離も疑問が残る。アレクサンドロスが駆使した槍の集団陣形をファランクスというのだが、これは後ろの列ほど長い槍を持つことで整列したときに穂先が一列に揃うようにしていたのだが、このサリッサと呼ばれる槍は6メートル。槍の長さより飛距離が短いって、どういうこと?

 読むのを再開しては、孫氏は二人居て、今に伝わっている兵法書は孫ピンの方だといわれている(逆。銅雀山からの出土品により、孫ピンの兵法書が別にあったことが確認された)とか、漢と匈奴の戦いで、劉備改め高祖などと書いてしまったり(勿論、劉邦の間違い)とか、ハンニバルがアルプス越えを狙ったのはスキピオ率いるローマ軍と戦いたくなかったからではないか(当時スキピオは17歳の一介の兵士に過ぎず、軍の指揮を執るようになったのはアルプス越えの7年後のことである)とか、調べが甘い。

 あと、細かいことだけれども、エルナン・コルテルによるアステカ征服では天然痘がアステカで流行したことを意図せざる細菌戦争と書いているけど、天然痘は細菌ではありませんです。

 読んだ感じだと、古代と中国史に関するものはこうした間違いが散見される。近代戦争まで補給が常に現地調達に頼っていたことなんかも分かってないみたいだし。


 本当に戦争について知りたいなら、テーマを絞った本を何冊か読む方が良いのだろうが、人類史における戦争を大雑把に知りたいならこういう本も良いかもしれない。思いついたところで何冊かお勧めの本を挙げておく。


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 なにやら、本書執筆の狙いは太平洋戦争の歴史観見直しにあるっぽい。だから、古代は甘くて現代になるとやたら張り切っているのではないか(妄想)。

 ゲリラ戦を非難する中で、不意打ち、騙し討ちをカントからの引用で「卑劣な戦略」と呼んでいるが、それを言うなら日本軍の話もしないとだめじゃないかなあ。

 日本軍が敵の衛生兵を狙い撃ちしていた(衛生兵が撃たれると他の兵士たちが救助に来るので、そこを更に攻撃した)とか、白旗を掲げて降伏すると見せかけ、敵兵が近づいてきたら手榴弾を投げて攻撃したとか、交戦法違反をたっぷりやってしまった。そのせいで捕虜を取ってもらえなくなったという面もある。

 戦争中の話、とりわけ自国に関するものを称揚するのは、まあ気持ちも分からなくも無いけど、こういうのを無視していたらちょっと冷静さに欠けるような気がする。
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ノンフィクション | 2010/07/10(土) 22:36 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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