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818冊目 将軍はなぜ殺されたか―豪州戦犯裁判・西村琢磨中将の悲劇
将軍はなぜ殺されたか―豪州戦犯裁判・西村琢磨中将の悲劇将軍はなぜ殺されたか―豪州戦犯裁判・西村琢磨中将の悲劇
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 西村琢磨将軍は、パリットスロン大量虐殺事件(降伏したオーストラリア兵・インド兵を虐殺したとされる事件)を指示したとして、処刑された。BC級戦犯として処刑された最後の高級軍人である。

 しかし、オーストラリア川の記録を丹念に追うと、西村中将を死刑に導いた裁判が、実に酷いものだったことが明らかになる。

 まず、目撃証人。虐殺を生き延びた唯一の証人は、日本語を理解できない。従って、証人は西村中将が虐殺の指示を出したことを証明できなかった。それどころか、パリットスロンを訪れた高級軍人が西村であったことすら確認できなかった。むしろ、目撃証言では身長の低い将軍としていたが、西村は日本人の平均身長より高かったことから、西村が指示を出したことは極めて疑わしい。

 また、日本側の証言者たちも西村が虐殺の指示を出したことを否定する。西村が指示したのはあくまで捕虜の後送であり、処刑ではなかった。

 だが、幾つかの偶然と、幾人かの復讐心と、政治が複雑に絡み合った結果として死刑判決が下され、そして執行は阻止されなかった。その最後は堂々としたものだったという。

 虐殺事件が起こったならば、それを指示した者は裁かれるべきだ。どの国の人間であろうとも。しかし、曖昧な証拠から犯人を強引に絞り、死刑にしてしまっては、それは新たな虐殺事件発生と呼んでも差し支えないのではないか。

 ただし、パリットスロン虐殺事件が発生したことは事実だろう。日本軍の捕虜虐待はやはり相当酷いものだったことは間違いが無い。今でも怨嗟の声を聞くシベリア抑留は1956年まで帰還事業が続いたので、終戦後12年間、死亡率は約10パーセント。一方、日本は1941年の開戦から1945年まで4年弱で捕虜の死亡率28パーセントという。

 オーストラリア兵たちが、日本軍捕虜を輸送中にヘリから突き落とし、「あいつらは切腹した」などと嘯いた話なども聞くので死亡率の比較を素直に信じるのも問題かもしれないが、褒められたものではなかったことは間違いあるまい。

 オーストラリアからすれば、こうした戦争全般での非道へ復讐したかったのだろう。その心情は分からないわけではない。しかし、それと復讐心を満たすために一人の高級軍人を冤罪で死刑にして良いというのは繋げてはならないだろう。このような、過ちによって他国の人間を殺してしまった事実を、加害者側であるオーストラリアが明らかにしたことは大きいだろう。無駄に反発・排撃するのではなく、歴史の正視に繋がっていくと良いなと思う。
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太平洋戦争・二次大戦・現代史 | 2010/05/12(水) 23:13 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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