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762冊目 ドリトル先生の英国
ドリトル先生の英国 (文春新書)ドリトル先生の英国 (文春新書)
(2000/10)
南條 竹則

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評価:☆☆☆☆


 タイトルを見た瞬間、”ドリトル先生、好きだったなあ”なんて思いが脳内を駆け巡った。今でこそ偏屈丸出しな偏った読書傾向を持つ私だけれども、読書の原体験にかなりちかいところに、このドリトル先生シリーズがある。

 ドリトル先生は動物と話ができる博物学者である。英国のジェントリに生まれていながら、飾らない人柄と動物を愛する心の持ち主。あらゆる動物から好かれながら、人間社会からは浮いているため、なんと家事は動物たちが面倒を見ている。家政婦を勤めるアヒルのダブダブを始め、会計は梟のトートーが担当。他にも鸚鵡のポリネシア、豚のガブガブ、番犬のジップなど、魅力的な動物たちとの冒険譚に心躍らせたファンも多いだろう。

 そのドリトル先生が活躍した時代がどういったものだったか、ドリトル先生シリーズは勿論として、同時代を描いた多くの小説などから再現しているのが本書。

 本書を読むと、著者のヒュー・ロフティングが時代考証をしっかりやっており、設定した年代と大きな乖離の無い世界を作り上げているのが見て取れる。

 元が子供向けの話なので(そもそもが、著者が子供を寝かせる前に話していた創作話が出発点である)そこまでの考証がなされていたということが驚きだった。作中は19世紀前半という設定で、書かれたのは20世紀前半なのだが、その少し過去の時代を上手く描いている、というのが良く分かった。先生が博物学者、というのもその一端。

 もう一つ、ヒュー・ロフティングが当時にあって驚くほど異民族に対して偏見を持っていないことは特筆すべきだろう。勿論、時代背景もあり、僅かに人種差別的な言葉があるとは言う。しかし、偏見や差別的な発言がドリトル先生から発せられたことは無い、というのは凄いことではないだろうか。今に至るも子供たちに愛されている理由の一つかもしれない。

 また、日本の読者に幸運だったのは、訳者に井伏鱒二という偉才に恵まれたことだろう。本書の中で、訳者が何を思って翻訳をしたか想像するところが何箇所かあるのだが、そのどれも考え抜かれたものと思わせられる。

 著者と訳者のそれぞれの味が濃くにじみ出ている、まさしく名作だったのだと改めて思った。やがて我が子がこれくらいの話を理解できるようになったとき、また親子で楽しみたい。



 余談ですが、イギリスでは表現の問題で1巻以外は絶版とのことを、拙ブログにコメントを寄せて下さったことのあるマリさんのbook diaryのエントリで知った。うーん、そういった過去の文章まで些細な表現問題によって排斥するのは文化的な立場なんでしょうかねえ。移民問題などもあって、日本とは同列に語れないかもしれないのですが、折角の傑作を埋もれさせてしまうのは余りにも勿体無いと思います。
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その他歴史 | 2009/12/23(水) 22:42 | Trackback:(0) | Comments:(2)

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ダブダブやトートーといった動物達の名前を見たら猛烈に再読したくなってきました。
こんな新書が出てたとは知りませんでした。背景をわかった上で読むとまた違うんでしょうね。私もいつの日か子供と楽しみたいです。笑
2009/12/29 火 00:40:01 | URL | マリ #JalddpaA編集
私も猛烈に再読したくなりました^^
実家にまだあるかなあ。折角のお正月だし、確認してみようかなあ・・・・・・。

ともあれ、背景を知るのにはとても良いきっかけになりました。再読する際には、マシューの猫肉屋などの立場などにも思いを馳せたいと思います。

しかし、子供に読ませられるのは、まだまだ先になりそうです。マリさんも、いずれその日が来たら、名作を語り継ぐために頑張ってください^^
2009/12/29 火 14:48:50 | URL | Skywriter #-編集
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