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741冊目 「空気」の研究
「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))
(1983/01)
山本 七平

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評価:☆☆☆☆


 空気とはまことに不可思議な存在である。なにせ、これが支配するところ、合理的な判断は退けられ、空気が決定権を握ってしまうのだ。

 以前から私は、この「空気」という言葉が少々気にはなっていた。そして気になり出すと、この言葉は一つの”絶対の権威”の如くに至る所に顔を出して、驚くべき力を振るっているのに気づく。「ああいく決定になったことに非難はあるが、当時の議会の空気では・・・・・・」「議場のあのときの空気からいって・・・・・・」「あのころの社会全般の空気を知らずに批判されても・・・・・・」「その場の空気も知らずに偉そうなことを言うな」「その場の空気は私が予想したものと全く違っていた」等々々、至る所で人びとは、何かの最終決定者は「人でなく空気」である、と言っている。


 いささか長めに引用したが、なにやらどこかで聞いたことがあるような言葉のオンパレードではないだろうか。「空気」の支配の例として著者が挙げるのは、戦艦大和の特攻である。援護する航空戦力を欠いた戦艦が無事に戦闘地域に辿り着くなど、大和出撃の決定に携わったうち誰一人として信じていなかった。しかし大和は特攻した。その結果、誰もが予想したとおりに大和は米海軍の攻撃を受け、2700人余の戦死者と共に海底に沈んだ。なぜ、この無駄な特攻が行われたのか。そこでも出てくるのが、やはり「空気」なのである。(wikipedhia-大和参照)

 著者はこの「空気」が支配するということと、その結果何が起こるのかを辛辣に述べている。そして、なぜ日本では「空気」による支配がかくも容易に起こってしまうのか、そこに切り込んでいる。つまり、明治時代、西洋文化を取り入れる中で表面的な合理主義だけを取り入れ、背後に儒教的な思想体系を残したからではないか、というのだ。

 西洋では良くも悪くもキリスト教という思想的根幹がある。その根幹から派生する一つとして合理主義があるので、文化的に衝突も無く、自分の意見を貫くことができるのではないかというのが著者の指摘である。それに賛同するしないは別として、「空気」の奥に切り込むその姿勢は高く評価されているのも当然だろう。

 ただ、例えばイタイイタイ病の原因がカドミウムである、ということも「空気」支配の一つとしている点などは先走りしすぎているように思われてならなかった。(イタイイタイ病の化学的・生理学的な原因追求は未だなされていないとは言うが、疫学的調査によりこの関連は示されている)

 それよりも、同著者の『日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条』に繋がる、日本軍がなぜ敗れたのか、との問いが根底にあるように思えてならない。日常のちょっとした失敗であれば、”「空気」に流された”で済むかも知れないが、大きな判断で空気の支配を許してはならないのだろう。KY(空気が読めない)などという略語が流行ったことを思えば、まだまだその道は遠いのかもしれない。


関連図書
日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)
(2004/03/10)
山本 七平

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未分類 | 2009/11/03(火) 13:38 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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