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740冊目 心にナイフをしのばせて
心にナイフをしのばせて (文春文庫)心にナイフをしのばせて (文春文庫)
(2009/04/10)
奥野 修司

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評価:☆☆


 神戸連続児童殺傷事件、あの酒鬼薔薇の名で行われた一連の事件で、まず驚かされたことは、14歳の少年が、被害者の首を切り取るという残虐な殺人事件を犯したことだった。

 酒鬼薔薇事件でもう一つ驚かされたのが、犯人に対する余りといえば余りの厚遇と、それに反比例すかの如き、愕然とするほどの被害者無視の行政である。いや、少年法のあり方、というべきか。

 酒鬼薔薇は、もう既に出所している。2004年に少年院を仮退院、2005年に本退院していることから考えれば、少年院への入院がたったの7年。二人を殺害し、他にも三人を襲撃したことは、たったこれだけで償えてしまうことだとでも言うのか。

 他に類例が無く、対応する法律が考えられていなかった、というなら分からないでもない。しかし、酒鬼薔薇事件より28年も前に、同じような事件があった。高校生首切り殺人事件がそれである。本書はこの事件の被害者側に立ち、被害者の一家が以後どれほど艱難辛苦を舐めたかをまとめている。

 家族を奪われた人々の苦しみや重みは計り知れない。実際、母親は倒れて寝込み、妹は感情を表せなくなった、という。父親がそれを必死に支えていたようだ。

 ただ、どうにも、遺族にも感情移入できない雰囲気があった。おそらく、著者がずっぽりと被害者側に浸っているので読者として一歩退いてしまうのが原因ではないだろうか。確かに遺族にしてはやり切れない思いをするのは分かる。でも、ノンフィクションなら、それを上手く表現しつつ、しかし一歩離れたところから文章を綴らないといけないのではないだろうか。

 本書のラスト近くになって、加害者が弁護士として活躍していることが明かされる。被害者遺族の苦しみに対比されるように持ってこられるこの事実が、本書を一層重苦しくしている。この事例は、犯人の更生としてもとりあげられることもあったようだ。しかし、本書からはその雰囲気は伺われなかった。

 いや、本人が真摯に反省して、遺族もそれを受け入れて、というのであれば更生も信じられないわけではない。しかし、いじめが背景にあったとしても、遺族への謝罪は無し、裁判の和解で決められた賠償金は払わない、では更生と思われなくても仕方が無いだろう。

 「(略)するとA君は、
『少しぐらいなら貸すよ、印鑑証明と実印を用意してくれ、五十万ぐらいなら準備できる。今は忙しいから一週間後に店に持っていくよ』
 そうまくしたてて、電話を切ってしまったんです」


 少年法の目指す更生って、なんなんだろう。そう思わずには居られなかった。


 なお、本書については批判も少なくないようで、少年犯罪データベースでもサレジオ首切り事件精神鑑定書のエントリで取り上げられている。こちらも是非参照して欲しい。
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ノンフィクション | 2009/11/02(月) 23:37 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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