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729冊目 ホームズのいない町―13のまだらな推理
ホームズのいない町―13のまだらな推理 (FUTABA NOVELS)ホームズのいない町―13のまだらな推理 (FUTABA NOVELS)
(2008/03/19)
蒼井 上鷹

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評価:☆☆☆☆


 ホームズに接したことがある方なら思わずニヤリとさせられるタイトル。それは本書のタイトルだけでは納まらない。なんと、章ごとに付けられているサブタイトルもホームズをネタにしている。それどころか、登場人物が読んだ推理小説、としても元ネタに言及されているので、ホームズを思い出しながら読むのが楽しい。

 私自身、目次で”6本のナポレオン”とか、”四つのサイン入り本”とか、”まだらのひもで三kg”とかを見ただけで元ネタが脳裏を駆け巡って頬が緩みましたよ。

 ホームズ好きには堪らない、ということでちょっと評価は甘め。

 さて、本書について少々。ストーリーは13のパートに分かれている。それぞれのパートの中で事件が起こり、解決していくのだが、最終的には全てのパートが結びついてくる。あの章で出てきた人物がこちらに顔を出し、別の人物がまた他の章と絡んで、とやっていくうちに、伏線が回収されていくところはなかなか見事。

 加えて、それぞれで探偵役を務める人物がいずれも名探偵とは程遠い。当てずっぽうだったり、行き当たりばったりだったりする。ホームズのような名探偵は滅多にいるものではない、ということでそうなったようだ。この迷走っぷりに、読者は振り回されながらも楽しむことができるのが魅力だと思う。
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推理小説 | 2009/10/12(月) 23:15 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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