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687冊目 ずっと死体と生きてきた。
ずっと死体と生きてきた。ずっと死体と生きてきた。
(2001/07)
上野 正彦

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評価:☆☆☆


 著者は監察医として、引退までに二万体の遺体の検死解剖に携わった人物である。なにせ、その医者としての社会生活で、生きた人を診たことが一度も無いという、正真正銘ずっと死体と生きてきた方なのだ。そんな著者が監察医を続ける中で出会った様々な話を振り返って綴っている。

 自殺、病死、他殺。死因によって死体に現れる状態が異なる。そこから死がなぜ起こったのかを明らかにするのが監察医の仕事である。特に、病死なのか事故死なのか、はたまた殺人なのかが分からないような事件において、監察医は活躍する。そのため、興味深い話の多くは殺人事件に関連したものだ。監察医として何を根拠にどのような判断を下し、それがどう捜査に役立ったかは、犯罪捜査に興味がある人の知的好奇心を満たすだろう。

 また、一つの試みとして、未解決の事件について自分の経験から犯人像を説いているのも企画としては面白い。ただ、これについては当否の判断のしようが無いため、判断は分かれるだろうが。それでも、あたった話ばかり聞かされると後出しジャンケンのような気分がしてくるものだが、こうやって予想を立てて誰にでも検証できるようにする、というのは勇気があると思う。

 こういった、犯罪に対して真剣に向き合おうとする態度はとても好感が持てるし、頼もしく感じられる。

 しかし、特筆しておくべきなのは、専門と関係ない分野になると途端にレベルが低下すること。

 今、凶悪事件が頻発し、子どもたちは荒れて平気で人に暴力を振るい、時に殺してしまうことがある。これは、”死の現実”というものを理解できていないからではないだろうか。死ぬことの痛みがまったく分かっていない。
(P.77より)


 などとご高説を御垂れくださっているのだが、少年犯罪が一番多かったのは今を遡ること60年ほど前ですよ。この点は犯罪白書を見れば一発で分かる。嘘だと思うなら、10代の殺人検挙者のグラフを見ていただきたい。むしろ今激増しているのは老人の凶悪犯罪、将に著者と同世代の人々が犯す犯罪なのですが。

 訳の分からない犯罪、というのは、実のところ一定の割合で発生している。これまでも発生してきたし、これからも発生し続ける。それは多様性がある以上、避けられないことなのだ。我々はそこから教育だとかなんだとかといったものに責任を押し付けて、昔は良かったと懐古趣味に走るべきじゃない。懐古趣味は、そこに浸る人にはぬるま湯の様に気持ち良いものかもしれないが、思い出フィルターによって良い方向に歪められている可能性が高いし、おまけに現実への対応力も持たない。

 やや残念なところもあるが、犯罪捜査に興味がある方には向いていると思う。
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ノンフィクション | 2009/07/08(水) 23:29 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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