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155冊目 恐竜はなぜ絶滅したか
恐竜はなぜ絶滅したか

ミカエル・アラビー著 / ジェームス・ラブロック著 / 中沢 宣也訳 / 萩原 輝彦訳

講談社 (1984.12)

\816

評価:☆☆☆☆☆

 正直に告白してしまうと、期待を裏切る本だった。私の性格の悪い予想を覆す、面白い本だったのだ。

 恐竜絶滅の理由は?と聞かれると、必ずや小惑星の衝突という答えが返ってくるだろう(もちろん私は聖書原理主義者の存在を無視している)。しかし、今では当たり前となっているこの説は、比較的新しい説である。

 1977年、ノーベル物理学賞受賞者のルイス・アルヴァレスとその息子で地質学者のウォルター・アルヴァレスらが率いる研究チームが白亜紀末期の地層に奇妙な黒い筋を発見する。この薄い地層には、宇宙起源と考えられる重金属であるオスミウムやイリジウムが異常なほど含まれていた。

 後にKT境界と呼ばれるこの薄い層が世界中から発見されたことが恐竜絶滅の謎を解き明かすためのキーだった。

 ところが、当時は隕石の衝突のような天変地異によって恐竜絶滅のような大変化が起こるとは考えられていなかった。そのため、隕石衝突説はトンデモ説に近い扱いを受けていたのだ。

 肝心の隕石が衝突した跡がどこにも見当たらなかったことも拍車をかけた。ユカタン半島の沖のクレーターこそがその証拠であるとされるようになったのはなんと1990年代に入ってから。

 本書が訳されたのは1984年。ということは、「恐竜絶滅の真相」と「隕石衝突説」が完全には受け入れられていない時期である。だから、私としては過去の古い説を眺めてノスタルジーに浸るような気分で本書を紐解いた。著者の一人がガイア仮説で知られるラブロックなので、そんなに酷いことにはなっていないだろうと思いながら。

 ところが、酷くないどころかとても面白い。隕石の衝突位置こそ不明だったのだが、隕石衝突がもたらす物理/化学的破壊の影響や規模について丁寧に説かれていて、隕石衝突説が恐竜絶滅の謎に迫っていることを納得させる力を持っている。

 また、隕石衝突説以外の説についてもその当否を追いかけることで、隕石衝突説以外に突発的な滅亡を説明できるだけの説が無いこと、恐竜がゆっくりと滅亡に向かったわけではないことを示している。非常に面白い本だった。

 ただし、やはり古いだけのことはあって現在の知見と比べると誤りも存在する。書かれていること全てを正しいと思うのではなく、批判精神を持ちながら読むのが丁度良いだろう(それはこの本に限った話でも無いが)。

 なお、近年では恐竜絶滅に新説「小惑星衝突後、数時間で全滅」という説が出されているそうだ。また、鳥類は恐竜の直系の子孫であることが明らかになってきているので、恐竜滅亡というのは言いすぎであるかもしれない。
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地球史・古生物・恐竜 | 2006/06/29(木) 22:49 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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