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657冊目 あほらし屋の鐘が鳴る
あほらし屋の鐘が鳴る (文春文庫)あほらし屋の鐘が鳴る (文春文庫)
(2006/03/10)
斎藤 美奈子

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評価:☆☆


 世のオジサンの勘違いをバッサリ切り捨ててしまうという、大胆なことに著者が挑む。切り捨てられてしまうのは、例えば『テロリストのパラソル』。なぜこれが支持されたかの理由を列挙した上で、ハードボイルド=男性用のハーレクインなんていう指摘は中々のもの。

 この調子で、『失楽園』やら竹内久美子やら石原慎太郎やらを次々と俎上に上げるのだけれども、的を射ていると思うものもあれば、何を見当はずれなことをいっとるのかと呆れるものもある。バッサリ斬るという既定方針がある以上仕方が無いかもしれないけれども、無理に突っ張ってみせる若者っぽさが感じられてしまう。で、若い人がやっていればまだしも、同世代のヒトがやってると、痛いなあ、と思ってしまうわけですよ。

 例えば『ゴーマニズム宣言』を取り上げた回では、若い層が民族主義や軍国主義をよりどころに暴れだしたらどうするのか、侵略戦争はできないだろうけど内乱になったらどうする、などと的外れな恫喝をしている。その根拠が、世界の経済的に破綻した国で起こっているのがそれだ、と。短絡的過ぎる。

 二次大戦の頃まで、戦場を支えた兵員はどういった人々だったのかと言えば、農家の次男三男なわけ。要するに、家に居てもあぶれるし、かと言って都会に出てもやることがない若者が沢山居たのですよ。信じられないというなら、貴方の祖父母が何人兄弟か考えてみれくれれば良い。

 過去の、現在とは全く違う状況の一面を取り上げて現在の不安を煽るのに何か効果があるのだろうか。少し冷静になって欲しいわけです。

 また、亡国五輪音頭というタイトルの回では、五輪報道のよいしょっぷりが戦時中の報道に似ていると指摘した上で、「しかし、万一もう一度戦争になったら、日本は勝てるのでしょうか。その点だけは不安です。」などとお気楽なことを言う。でも、この質問は無意味すぎる。どこの国とどのような戦争をするのかを考えないで、次に戦争やって勝てるか、なんて曖昧な質問、どんな答えも自由自在ではないか。

 例えば、アメリカと全面戦争をする、となれば負けは分りきっている。では小国と限定戦争をやったらどうなるか、といえば日本が勝つ可能性が高い。でも、小国相手でもその国を占領し、維持することを目的にしたら勝てない。具体的に言えば、一部の大国を除いて、フォークランド紛争レベルの戦争をやるなら勝てるよ。

 だから、仮定をするなら、検証できるようにしてくれないと困る。どちらにでも取れるような文章で逃げていたら、言質を取られたくないだけだろ、となってしまう。

 後半の女性誌分析は無視。これまで読んだこともなければ今後読む予定も無い雑誌の内容を分析してくれても私には無価値である。それに、分析が正しいのか判断しようも無いし。

 全体としてみたら、やっぱりこの人の文章、余り好きじゃないなあ。一刀両断っていうのは、感性が合えば小気味よく感じるものだし、合わなければドンキホーテのような蛮勇に感じられるものだから仕方が無いかもしれないけど。

 というわけで、著者にはもうちょっとの成長を期待します。
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エッセイ | 2009/05/20(水) 23:19 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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