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590冊目 金で買えるアメリカ民主主義
金で買えるアメリカ民主主義 (角川文庫)金で買えるアメリカ民主主義 (角川文庫)
(2004/03/25)
グレッグ・パラスト貝塚 泉

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評価:☆☆☆☆☆


 2000年就任の大統領を決める選挙で、大接戦の末にアル・ゴアは破れ、ブッシュが当選した。その勝敗の帰趨を決めたのは、フロリダ州。ブッシュの弟が州知事を務めていたところだ。ここで、なんと黒人を中心に5万人もの投票が禁じられた。根拠となったのは過去の重犯罪者には投票権を認めないとする州法である。

 問題なのは、重犯罪者とされた人々のほとんど全てに根拠が無かったことだ。中には、2007年の犯罪事実によって投票を禁じられたものまでいる。2000年の選挙だというのに。とりわけ異常なのは1000年以上先の犯罪によって投票権を奪われた者だろう。

 彼らにはたった一つの共通点があった。それは、民主党に投票した可能性が極めて高い、ということだ。その結果、僅か500票余りの差でブッシュはフロリダを制した。5万人の有権者から選挙権を奪うことで。

 この事実を突き止めたのが著者である。しかし、遂に著者はアメリカでは発表の場を持つことはできなかった。このニュースは、イギリスから世界に発信されることになる。

 なぜか。アメリカのジャーナリズムは、政権を正面から批判するだけの気概も能力も無かったからだ。日本のマスコミの頼りなさを嘆く皆さん、海外も同じなのでご安心を。

 政権の座を盗み取ったブッシュは、次々と金持ちへの優遇策だけを進めて行った。本書ではブッシュ政権でどれほどのカネが舞い、金持ちを更に金持ちにするような政策が進められていったかが明らかにされている。データを捏造する製薬企業、不正蓄財に余念の無い牧師、現地の貧しい採掘者を生き埋めにしてしまう金鉱会社。いずれもが共和党への大口献金者であり、ブッシュの錬金術を支えてきた。

 といっても、クリントンやゴアがクリーンだったわけではない。彼らもカネにまみれ、同じくらい不正に手を染めていたことが明らかにされている。研修生との不適切な関係ばかりに注目されていた陰で、政権の致命的なダメージを食い止める裏取引が成されたと指摘する。

 加えて、IMFによる詐欺的な政策も糾弾されている。彼らの支援要件によって公共財である水道やら電気やらを二束三文で売り出した国では例外なく電気料金や水道料金が高騰した。自由競争によって20%は価格が下がると保障されたにも関わらず、300%以上の料金アップなどざらだった。そして、IMFは自分達の政策が失敗したことを隠し続けた。その結果、多くの国がハゲタカの様な国際電力会社の魔の手に落ちた。経済成長を成し遂げたのは、IMFを無視した少数の国だけだ。

 とにかく、新聞を読むだけでは手に入らない調査報道の成果が凝縮されている。表の情報と裏の情報を組み合わせることで、隠された事実を詳らかにする手腕は絶頂期の立花隆を彷彿とさせる。腹が立つことが多いが、現実の世界のありように気付かせてくれる功績は極めて大きい。これらの事実は広く知られるべきだと思う。知ることが最初の力になるから。
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ノンフィクション | 2009/01/27(火) 22:59 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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