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評価:☆☆☆☆


 むかーしむかしのことじゃった。あるところに、あめりかというくにと、そびえとというくにが、あったそうじゃ。ふたつのくにはそりゃーなかがわるくて、なにかというとはりあっておった。(声:常田富士男)

 というのが昔話になってしまいそうな時代になった。ソヴィエトは建国当初からレーニンが率先してテクノクラートを虐殺しまくったお陰でジリ貧となり、遂には拡大するばかりの軍事費によって潰れたわけだけれども、それと同時にスパイ小説は設定に難しさを抱えるようになってしまった。

 古き時代を前提にしての話なので、現在から見るとどうにも現実感が無いのではあるが、高村薫による毎度ながらの硬質な文章、緻密な構成、大胆な行動によって面白さが色褪せていない。

 本書の主人公は、元原子力技術者の島田浩二。東側に最先端の原発の技術を流し続けてきた、スパイである。二年前にその世界からは足を洗ったはずだったのだが、父の葬儀で自分をスパイの道に引き入れた江口と幼馴染の日野にであったときから否応無くかつて袂を分かった世界に巻き込まれていくことになる。

 核技術を手に入れようとする北朝鮮、核拡散をなんとしても防ぎたいアメリカ、それにソヴィエトと日本の公安。四カ国の思惑が交差する中で島田は徐々に追い詰められ、遂には日野と原子炉侵入を企てる。二人は神の火を解き放つことができるのか。

 相手が原子炉という技術の粋を集めたところであっても著者は怯まない。細かい技術を丁寧に描き出し(当方に内容の正否を判断する能力は無いが)、分秒刻みの行動を丁寧に描ききる。危機小説として大変に面白い。まさに重厚長大。小説好きなら読むべし。

 惜しむらくは、どうにも感情移入のできない主人公と、原発への侵入を決めるあたりの機微が納得できないことか。
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その他小説 | 2008/04/28(月) 23:14 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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