カレンダー
05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
お勧めした本を面白いと思ってもらえると最高です。

BK1書評の鉄人31号。
鉄人


宣伝目的以外のあらゆるコメント、TBを歓迎します。

↓ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してください。


にほんブログ村 本ブログへ


kids goo弾かれサイトですので閲覧はご注意を。頭が悪いのが伝染する恐れがあります。
notforkids.jpg

FC2カウンター
最近の記事
Tree-Arcive
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
巡回先

にほんブログ村 本ブログへ



うちの子も元捨て犬です。今はすっかり我が家の一員。甘えるのは下手だけどとっても可愛い子です。

Skywriterさんの読書メーター

ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 | --/--/--(--) --:-- | |

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

438冊目 生き物たちの情報戦略―生存をかけた静かなる戦い
生き物たちの情報戦略―生存をかけた静かなる戦い (DOJIN選書 11)生き物たちの情報戦略―生存をかけた静かなる戦い (DOJIN選書 11)
(2007/09/20)
針山 孝彦

商品詳細を見る


評価:☆☆☆☆


 あらゆる生物が自由に生きるには地球は狭すぎる。だから食べられるものと食べるものが居る。しかし、苦も無く食料が手に入るわけではない。なぜなら、食料とされる側も生きるためには捕食者から逃げ回らなければならないからだ。

 食物連鎖が、現在の生物の多様性をもたらす原動力となった。食料を得ることが容易な生物はそうではない生物よりも、逃げるのが上手い生物は下手な生物より子孫を残したのだから当然だ。

 そのため、生物は様々な手段で外界を認識しながら世界に適応している。著者は生物を取り巻く世界を環世界と定義し、なぜ環世界を見詰める必要があるのかを生物の歴史から辿っている。

 初っ端に著者が訪ねるのは南極。このペンギン以外の生物とは無縁そうな地においても、息づいているものたちがいる。スプリングテールこそ、その求める生物だ。日本ではトビムシとして知られる、たかだか1,2mm程度の虫。そんな詰まらぬもの、と多くの人は思うだろう。しかし、ここにも生物の魅力が隠れている。

 そもそも、どうしてスプリングテールは凍らないのだろうか。ペンギンは恒温動物で内部から熱を出すのに加え、防寒着たる羽毛で覆うことで凍らないようにしている。ところがスプリングテールは裸に近い格好で、おまけに変温動物なのだ。従ってスプリングテールの体温は南極の温度と等しい、マイナス数十度にまで下がるはず。

 知ってのとおり、水は凍りになるときに体積が膨張する。もしスプリングテールの体内で氷の結晶が出来てしまえば、そのちっぽけな体は容易に破壊されてしまうはずなのだ。ではどうして彼らは生きていけるのか。

 答えは本書に譲る。しかし、生物世界を覗き見ると、このような奇跡とも言えそうな適応を果たした種が多いことに感嘆する。生物たちの神秘の世界に、環世界との関わりという切り口で迫っている本書は、生物の多様性を知るのに格好の書と思う。

 また、原始的な生物がエディアカラ生物群のような軟体動物を経て、カンブリア爆発へ辿り着いた流れについて、著者なりの見解を提示してくれているのも魅力だ。仮説に過ぎずとも、生物進化が猛烈に進む情景を描けるようにしてくれている功績は大きい。

 更に、著者が生物を求めて彷徨うのは先述した南極からアフリカ、高山と実に広い上に通常の人なら行かないようなところが多い。それらの地での体験を面白おかしく書いているので、旅行記としての部分も楽しむことが出来た。

 ただし、入門書というには言葉の説明がやや足りないこと、図版が少なく説明文から状況を理解するのに時間がかかる点が難点と言えば難点である。また、著者の社会的な関心が入り込んでしまっているのは明らかな欠点だろう。

 曰く、「最近の人心の荒廃は、ヒトも生物であるという視点を忘れた生活様式、社会体制が進んだ結果と考えている」と。しかし、人心が荒廃したという証拠はあるのだろうか。凶悪犯罪で言うなら明らかに減少している。何をバロメーターにしているのかは不明だが、その手の三流エッセイを書きたいならこの手の本に紛れ込ませないで欲しい。著者は科学者なんだから、具体的な根拠を出してその数値の変化を追う、などの手法を取って欲しいものだ。

 最後に腐してしまったが、そこ以外は面白く生物の多様な世界を改めて教えてくれたことには感謝している。なお、本書はわださんの山路を登りながら、こう考えた。で教えていただきました(紹介記事はこちら)。併せ、感謝いたします。
関連記事
スポンサーサイト

生物・遺伝・病原体 | 2008/01/09(水) 23:09 | Trackback:(0) | Comments:(0)

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。