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437冊目 議論のルールブック
議論のルールブック (新潮新書)議論のルールブック (新潮新書)
(2007/10)
岩田 宗之

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評価:☆☆☆


 議論はしばしば低レベルな個人攻撃に堕する。いや、その通りで私も過去の所業を思い出しては赤面する次第である。本書はそのような低レベルな議論に陥らないためには何が必要かを説く。

 感情論とは何か、なぜ行けないのか。冷笑主義者に付き合うべきではないのはなぜか。正しいことと納得できることの差は何か。発言の責任とは何か。これらを問い直すことで、冷静で価値のある議論を行えないかと提言しているわけだ。

 個々の提言内容自体は私も正しいと思う。しかし、本書が刊行されて、たとえベストセラーになったとしてもやはり議論は低レベルで個人攻撃に堕するのではないか、というのが私の抱いた疑問である。

 実のところ、多くの人には冷静に議論する能力なんてないのじゃないか、というのがそもそも私の疑問なのだ(私も含めての話ですよ、勿論)。

 まず議論には客観的な事実あるいは架空の存在について議論をするもの同士が共通の概念を有することが必要だ。なので、スロバキアとスロベニアの区別がつかないブッシュ大統領と東欧の情勢について議論をすることは完全な無駄になる。なぜなら共通の認識がないから。

 問題はこの後だ。

 ある事実もしくは仮定から論理的な正しさを保ったまま結論を導くことが出来るか、という難問が立ち塞がる。しかも、それは相手が正しさを理解し受け入れるようにしなければならない。

 これは難問だと思わずにはいられない。そもそも、論理の背後には実は大変に非論理的なものが隠されている。それは論者の趣味であり、思考であり、政治上または宗教上の信条である。

 例えばだが、神が存在する証拠は未だかつて得られたことがない。霊魂が存在することを示した確固たる事実も存在しない。宇宙人が地球にやってきて怪しげな金属片を脳に埋め込んでいるということが実証されたことはない。

 それなのに、神を信じる人は沢山居るし、霊魂が存在することを信じる人も同じくらい居るし、宇宙人が自分の脳に金属チップを埋め込んだと訴える人も沢山居る。どれも同じくらいのレベルの思い込みであるわけだけど、これらの人々と議論が成立するか考えてみて欲しい。

 思い込みや趣味が論理の背景にあるということは、それだけ相手の議論を受け入れる余地がなくなることを意味する。私だって共産主義が人々を幸福にするなんて言われたら、何バカなこと言ってるんだと一蹴するし。

 ただ、そもそも冷静に礼儀を守りつつ議論をしたいと思っている方や、自分がどのような立場で議論に参加するべきかを考える方にはとても役に立つと思う。
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未分類 | 2008/01/07(月) 23:53 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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