FC2ブログ
カレンダー
01 | 2020/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
プロフィール

Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
お勧めした本を面白いと思ってもらえると最高です。

BK1書評の鉄人31号。
鉄人


宣伝目的以外のあらゆるコメント、TBを歓迎します。

↓ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してください。


にほんブログ村 本ブログへ


kids goo弾かれサイトですので閲覧はご注意を。頭が悪いのが伝染する恐れがあります。
notforkids.jpg

FC2カウンター
最近の記事
Tree-Arcive
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
巡回先

にほんブログ村 本ブログへ



うちの子も元捨て犬です。今はすっかり我が家の一員。甘えるのは下手だけどとっても可愛い子です。

Skywriterさんの読書メーター

ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
433冊目 巨大戦艦大和はなぜ沈んだのか―大和撃沈に潜む戦略なき日本の弱点
巨大戦艦大和はなぜ沈んだのか―大和撃沈に潜む戦略なき日本の弱点 (パンドラ新書)巨大戦艦大和はなぜ沈んだのか―大和撃沈に潜む戦略なき日本の弱点 (パンドラ新書)
(2005/12)
中見 利男

商品詳細を見る


評価:☆☆☆


 史上最大の戦艦は文句なしに大和である。後にも先にもあれほどのサイズの戦艦は誕生していない。言われてみれば原子力空母はあっても原子力戦艦はないと思う方もいるかもしれない(いないだろ)。

 なぜか。それは、巨大な戦艦が無用の長物と成り果てたことにある。皮肉なことに、その戦術の大転換をもたらしたのは日本だった。

 真珠湾攻撃の際、湾内には太平洋艦隊の戦艦が並んでいたが空母は外洋に出ていて攻撃を受けなかった。アメリカ国内でも日本と同じように艦隊決戦派が優位を占めていたのだが、戦艦群が喪われた結果として空母へ傾斜することになる。空母部隊の威力が明らかになるや、もう二度と大鑑巨砲主義の時代は戻ってこなかったのである。

 大和は結局のところ太平洋戦争においてほとんど全く活躍する場を持たないまま、沖縄へ水上特攻に駆り出されて撃沈されることになる。最後はそれこそ雰囲気だけのもので、戦術・戦略的に完全に無意味な行為だった。だからこそ、死にゆく人々は自分を納得させるための理由を持とうとしたのだ。

 本書はこの役に立たなかった大和について一つの戦艦の問題として捉えるのではなく、大和を生み出し破滅へと導いたシステムとして扱っている。大和の失敗には戦術の変化に対応し切れなかったという以上に問題視されるべき点がある、というのだ。

 読み進めると、確かに著者の指摘が正しいと思う点もある。そもそも戦争指導に当たった人々が無為無策だった(目新しい指摘ではないが)。その無為無策さが、大和の運用にも当てはまる。建造から水上特攻に至るまで、大和を覆ったのは将に日本的な問題点であったことは指摘のとおりだと思う。

 ただ、一隻の戦艦として大和を見ると、それは実に近代的なものだったことも分かる。近代的で技術の精化であることは本書を読めばよく分かる。問題は、これが無用の長物だったことだ。我々はこの大和システムを生んだ背景について、もう一度考えるべきだという著者の主張には同意する。

 しかし、安易に大和システムの問題点を現代に置き換えるのは賛同できない。そこにはどうしても牽強付会が付いて回るし、ノストラダムスの予言と同じで好き勝手に解釈すれば当たっているようなこと言えるよ、と思うからだ。なので、その手の営みをしている分マイナスポイントだが大和の就航から撃沈までを手軽に知ることが出来るのは間違いないと思う。
関連記事
スポンサーサイト




太平洋戦争・二次大戦・現代史 | 2007/12/23(日) 23:37 | Trackback:(0) | Comments:(2)

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ


大和については、大和の戦いぶりとかよりも日本と米英のインテリジェンス・ウォーが興味深かったですね。日本も、米英も情報収集や情報の秘匿に力を尽くすのですが、結局自国にとって都合の良い解釈しか出来ていない点が、なんとも。
自国にとって楽観的・希望的観測を繰り返したことで、どの国も一番大切な点を見失ってしまっている点が非常に印象に残りました。
2007/12/30 日 00:52:44 | URL | オジオン #-編集
イギリスはPOWの撃沈を忘れてないようですね。
まさか国の威信を賭けたPOWが開戦直後たちどころに沈められるとは夢にも思わなかったでしょう。

日本軍は、事前の演習で沈んだ船を「沈んだら困るから沈まなかったことにして」なんてことをやっていたわけで、もう呆れるしかありません。
本書ではレーダーを付けようとする技術者に対してその動きを潰す動きがあったことが紹介されています。

このあたりのことを冷静に判断できるようにならないと駄目なのでしょうが、技術者が軽視されるのでは望むべくもないのでしょうね、きっと。
2007/12/30 日 02:19:51 | URL | すかいらいたあ #-編集
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する