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350冊目 FBIはなぜテロリストに敗北したのか
FBIはなぜテロリストに敗北したのか FBIはなぜテロリストに敗北したのか
青木 冨貴子 (2002/08)
新潮社
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評価:☆☆☆☆


 19人の男達によってハイジャックされた4機の飛行機が、その質量と積み込んだガソリンを武器にアメリカを攻撃した。いわゆる同時多発テロである。富の象徴であるツインタワーが崩れ落ちたあのシーンは多くの人の目に焼きついているだろう。

 テロリスト達の攻撃によって、確かにトレードセンターは崩れ落ちた。3000人以上の死者を出し、先進国の多くの人々の心胆を寒からしめた。彼らは勝ったのだろうか。

 私にはそうは思えない。アフガニスタンは極貧国家から国家の体を成していない失敗国家へ転落し、911とは何の縁もなかったフセイン政権は難癖を付けられて滅ぼされた。世界最大のテロリストがやる気になれば、多くの市民を巻き込んで主権国家を滅ぼすことを、誰も止めることができないことが明らかになったといえる。フセイン個人には同情の余地はないが、政権崩壊後のヴィジョンすらろくに持たないまま、イラクを不安定な国家にしてしまったのは議論の余地なきテロリズムだと思うが。

 ブッシュはそんなに深く考えていなかっただろうから、不愉快なフセイン政権を潰せただけで満足なのだろう。そう考えれば、911の破壊によって最も多くを得たのはブッシュということになる。アメリカを攻撃した者たちはそのあたりをどう考えているのだろうか。破壊だけをもたらし、何一つとして明るい未来に結びつく建設的なものを作り上げられなかったという事実を。

 現在の世界を知っていればそうもまとめられるが、しかし当時はそんなことは分からなかった。誰が大胆で緻密な作戦を成功に導いたか、その答えを知っている人はほとんどいなかった。

 知っていたのは、当然のことながら計画を立てたテロリスト達。しかし、彼ら以外にもテロに向けた不審な動きに気付いていた人々が居たのである。

 ではなぜあのテロが止められなかったのか。そこに正攻法で切り込んだのが著者。正攻法というのは、治安当局者らへの多数のインタビューという手法によって同時多発テロの前に何が分かっていたかを調べていることを指している。そして結論から言ってしまえば、実に多くのことが判明していた。テロリスト達が通った航空学校や諸外国の情報機関からFBIに警告が成されていた。それなのに防げなかったのだ。

 本書はまた、テロリスト達はいかにして自爆を伴うテロの恐怖を克服し、テロを愛するようになったかを再現しようと試みている。自分達が死んででも破壊活動を行うというところまで行き着くには何かしら強い動機付けが必要だろう。その動機付けとなる根源的な理由にまではたどり着いていないように思うが、どのようにしてテロリストが生まれてきたかという流れについてはかなりまとめられていると思う。

 テロリストの素顔が見られるのが本書の一番の魅力といって良い(それはテロリストに魅力があるという意味では決してない)。なぜテロリストが生まれるかを理解し、根源的な解決方法を探らなければテロは消えない。

 強い憎悪を暴力で消し去ろうとしても不可能であることは歴史上の多くの事例が証明している。なので、まずは事実を知ることが必要だろう。不愉快でも、テロがなぜ絶えないのかを研究しなければならないのだ。そういう点で、本書はなかなかに面白い。911が過去になりかけている今、比較的冷静に事件を振り返れるようになった今だからこそ本書から見えてくるものもあるのではなかろうか。
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ノンフィクション | 2007/07/20(金) 23:24 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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