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331冊目 荀子
荀子

内山 俊彦〔著〕

講談社 (1999.9)

\1,155

評価:☆


 哲学だとか思想だとかの畑出身者ってなんでこんなにどうしようもないんだろう。

 無意味に難解で、箔付けとしか思えないような引用を多用。それが論旨を分かりにくくしていて、おかげで莫迦には理解できないんだという雰囲気をかもし出している。なんてことはない、簡単に説明できないなら書くな、という常識を身につけてないことの証左としか思えないのだけど。

 さて、本書は諸子百家の中でもかなり特異な位置を占める荀子の思想をまとめている。荀子がどう特異かというと、人為と自然現象を分けたところにある。

 中国では、君主の行いを天が判断し、その結果として様々な天変地異が起こるものとされていた。善政を敷けば麒麟や鳳凰といった瑞祥が現れ、悪政を敷けば地震や天候不良などの災厄に見舞われる、とする。だから天候不良は悪政の証となり、権臣の失脚や易姓革命を招くことになった。

 現代的な感覚からは信じられない話だろうが、これは常識であり、儒者をはじめ多くの人々が自然現象から天意を推測しようとしてきたのだ。ところが、荀子はそのような迷信をはっきりと排除する。雨乞いをしたから雨が降るわけではない。迷信が常識として存在する中で、これほど冷静な立場を築くのは難しいだろう。

 さらに彼の名を高めているのは性悪説である。人の生まれもっての性質は悪であり、野放図にしてしまえば決して善にはたどり着けない。悪に傾きがちな人々を善の道に導くのは、人為的な努力や教育(偽)である、とする。人の性は悪だからどうしようもないという諦めの境地ではなく、人々を良く導くために君主たるもの何をすべきか、という積極的な主張を展開しているのはかなり独特ではなかろうか。

 荀子について特筆すべき最後の点は、その弟子から法家を完成させた韓非子、始皇帝に仕え、秦以後の中国の姿に大きな影響を与えた李斯の二人を出したことだろう。荀子という、儒家の思想を発展させた人物から法家的な思想を持つ人物を輩出したというのはなかなかに面白い。法家の思想の萌芽を併せ持つ、荀子という人物への興味は尽きないのだ。

 そう思って手に取ったのだけれども、読みづらいの何の。私は多くの人に負けない程度には本を読んできたし、一般には難解と思われるような類の本も沢山手に取ってきた。だから私に理解できない本はよほど書き方が悪いと判断することにしている。で、本書はそれに該当するのだ。

 しかも、マルクスやエンゲルスにレーニンといった人民虐殺者の言を引用するあたりで更に点数が下がる。いまさらマルクスかよ。マルクスがどう言おうと、レーニンがどれだけ富農を虐殺し収容所群島の基礎を築こうと、エンゲルスが何を言おうと、それより2000年ほど前に生きた思想家について上手く説明できるのかな?権威(彼らを権威と思うセンスはあまりに時代遅れすぎだが)の力を借りて自説をもっともらしく見せかけようとするだけでしょう。

 以前ファインマンが書いていたのだが、哲学者だかが書いた、数行に及ぶ難解な文章を頭を掻き毟りながらようやくに理解したところ、「人は本を読む」ということだったという。哲学者にできることは、せいぜい簡単なことをこねくりまわした難解な言い方で自分すら理解できない文章に変えてしまうことくらいなものなのだろう。荀子に興味があるのなら、思想論ではなくて翻訳に当たるべきであった。
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中国史 | 2007/06/08(金) 23:39 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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