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25冊目 文明の内なる衝突
文明の内なる衝突

大沢 真幸著

日本放送出版協会 (2002.6)

\1,019

評価:☆☆☆

 9.11の、あの事件は衝撃であった。飛行機が次々とビルに激突して、そして威容を誇ったWTCビルは瓦礫の山と化した。事件の後、アメリカはアフガニスタンとイラクに次々戦争をしかけた。その理由の一部は粗雑なものであったがしかしアメリカは戦争に突き進んだ。

 著者は社会哲学の3つの勢力を取り上げる。その3つの勢力とは以下の通りである。
1.善とは共同体の伝統を通じて歴史的に現れたもの
 →ナショナリストやコミュニタリアン、宗教的原理主義者
2.正義を構成するための形式的用件を整えようとする
3.普遍的な規範は存在しえず、集団ごとに「普遍的な善」が並立している

 →ポストモダンの相対主義者

 しかし、これらは独立した事象では無いと著者は指摘する。これらがどのような関連をもった思想であるかを述べ、それらが現実にたいして無力であったことを指摘した後で、その3つの立場に立たない視点を取り上げている。それらの論点に対しては、ナチズムなどを引き合いに出しながら明確に語られる。

 その結果として導き出される、ビルに突っ込んだ者達と資本主義的な思想というのは実はかなり近いものではないのかという指摘はそれなりに説得力がある。しかしながら、どうしても強引であると思われてならない。

 結局、この手の社会思想というものは”どれだけ説得力を与えられるか”が勝負であって、実のところ現実をあまり上手く説明できないのではないかと思わされた。それは残念なことに著者が明言すればするほど感じられてしまうものである。社会思想は過去を見て作られる。だから、過去は上手く説明できるだろう。しかし、未来を語るのはどうだろうか?フロイトやマルクスは未来を語るのに失敗した。思想的に説明する、と言うこと自体が失敗に思われてならない。

 ただし、事実の部分は面白い。アフガニスタンに於ける中村医師の活躍に、新たなる未来像を見る著者の、その論は可能性としてとても面白いし、彼らがなぜアフガンで信頼されているのか良く分かる。また、同時多発テロ後に何をなすべきであったかという具体的な提言は一見の価値があると思う。総じて事実関係や未来を語るところは面白く、論のところには強引さが感じられる本であった。
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未分類 | 2004/10/02(土) 18:41 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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