カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
お勧めした本を面白いと思ってもらえると最高です。

BK1書評の鉄人31号。
鉄人


宣伝目的以外のあらゆるコメント、TBを歓迎します。

↓ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してください。


にほんブログ村 本ブログへ


kids goo弾かれサイトですので閲覧はご注意を。頭が悪いのが伝染する恐れがあります。
notforkids.jpg

FC2カウンター
最近の記事
Tree-Arcive
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
巡回先

にほんブログ村 本ブログへ



うちの子も元捨て犬です。今はすっかり我が家の一員。甘えるのは下手だけどとっても可愛い子です。

Skywriterさんの読書メーター

ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 | --/--/--(--) --:-- | |

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

302冊目 動物に愛はあるか 1
動物に愛はあるか 1

モーリス・バートン著 / 垂水 雄二訳

早川書房 (2006.6)

\777

評価:☆☆☆☆


 そこに愛はあるか。なんとも難しい質問である。同じ生物種であるはずの異性のことですら良く分からないというのに、動物のこととなるともっと分からないに決まっている。

 愛はあるかという質問の難しさは、何らかの機器によって愛を検出したり、自明な命題から演繹したりすることができないことによって助長される。言葉をしゃべらない(しゃべっていたとしても人間には理解できないので同じこと)動物に愛となるともう絶望的に難しい。

 しかも、西洋のキリスト文明に毒された人々は、どうも人間を特別扱いしたがる傾向が強く、感情があるのは人間だけだなどと極端なことを言い切ってしまったりするのが困ったもの。彼らにかかれば神の似姿たる人間以外の動物に愛などといった高等なものが宿るわけが無いなんてことになってしまうのである。

 動物好きにはまた別の言がある。ペットと暮らした経験がある人は、彼らがどれほど繊細な心を持って愛情豊かに振舞うかについて言いたいことが山ほどあるだろう。そしてそれを聞かされる側は辟易することであろう。そういう人にとっては、動物に愛情があるのは自明の理で、信じないのが馬鹿馬鹿しいということになってしまう。

 中間派はいないのか。そんな問いかけに応えるのが本書かもしれない。

 あくまで懐疑派として、感動的なエピソードだからといって一定の方向に流されること無く、動物に愛があるかどうかを探っている。死んだ仲間を悼むようにする様が観察される象や、盲目の仲間を先導したりえさを運んだりするネズミや犬、自分の子だけではなく、種の壁を越えて困った生き物を助けようとするかのように振舞う動物たちのエピソードだけでも意外でとても興味深い。

 驚くほど人間らしい(と言っては失礼かな?)行動を、少なからぬ動物たちが取ることには、エピソード的な面白さを超えて、一つの大きな謎に迫るヒントになる。その謎とは、感情はどの段階から芽生えたのかということ。

 両生類や魚類でも子育ては見られるが、彼らが本能で子育てをしているのかそれとも愛情の萌芽があるのかは分からない。しかし、人間に近い生物には確かにそれが見られるように思う。本書で紹介されている、死に掛けた仲間を水面まで押し上げて呼吸の手助けをするイルカ、死んで干からびかけた我が子をいつまでも大事そうに連れ歩く母猿、飼い主の命の危機を救ったとされる犬などなど。

 そこに愛情があるのか、という問いは、なぜ愛情などというものが発展してきたのかという問いにもつながる。人間の、根源的なものだと思えば更に興味は深まる。そうした意味で、懐疑的な姿勢は正しいと思うし、動物を愛しながらも冷静な視点を失わない本書は価値あるものだと思う。
関連記事
スポンサーサイト

その他科学 | 2007/04/12(木) 00:39 | Trackback:(0) | Comments:(0)

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。