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288冊目 人類進化の700万年
人類進化の700万年

三井 誠著

講談社 (2005.9)

\798

評価:☆☆☆☆


 最新の人類学について非常によくまとまっており、新書に期待されている役割を見事に果たしている、というのが読んでいるうちにも感じられた。

 人類学なんて聞いたこともない単語だという人も、アウストラロピテクスだとかネアンデルタール人やら北京原人やらジャワ原人やらクロマニヨン人なんて言葉を遠い昔に聞いたことはあるはずだ。

 個人的には、なにやらサルだかチンパンジーだかと区別もつかないような類人猿が原人になって人類になったような感じの授業を受けた記憶がある。

 しかし、現生人類の由来はそんな単純化はできない、というのがどんどん明らかになっている。類人猿から直線的に人類に至ったわけではなく、その過程で多くの分岐が起こり、現生人類に繋がるルート以外の全ての種族が死に絶えてしまった、といのが化石情報や遺伝情報から分かってきたことだ。

 本書はそのあたりの発見を簡潔に、だが抜かりなく述べている。人類史を書き換えるような大発見の数々が網羅されているので本書だけでここ暫くの大発見を全て知ることができると言って過言ではない。

 また、年代の測定方法として放射線年代測定法や遺伝子変化のスピードを使う方法などについても触れられているので、新聞などで見かける数百万年前と言う推定値がどのように組み立てられているかが飲み込めると思われる。その意味で、歴史や生物進化に興味がある学生向けとして極めて意義が高いのではないだろうか。

 更に、遺伝情報からどのようなことが分かるのかといった話題も興味深いものが多い。なぜ冷たい牛乳を飲むとお腹を壊す人がいるのか。なぜ酒の強さに差があるのか。そんな生活に密着した話題も面白いのだが、個人的に最も面白いのは、視覚の話。

 犬や猫は色が分からないと聞いたことがないだろうか。実は、哺乳類のほとんどは色を認識できない。そしてその事実は哺乳類の先祖が夜行性だったことを意味している。ではいつごろ夜行性だったのかというと、恐竜が闊歩していた時代である。昼は恐竜の世界だったため、哺乳類は夜にひっそりと出歩いていたのだ。光のない世界の故、色を認識する機能は失われ易かった。一度失った色を認識する力を、人類の先祖が取り戻してくれたおかげで今我々は色のある世界を満喫できている。

 なぜこのような推定ができるのか、またどの遺伝子が変異したおかげなのかということが分かりやすく触れられているので、遺伝子の面白さも伝わってくる。

 その他にも人類がどのように進化してきたか(証拠がないので実証面では弱いが魅力的な説であるアクア説)、いつからペットを飼い始めたのか、日本に人類がたどり着いたのはいつごろか―――

 どの話題をとっても興味深い話題が並んでいる。もちろん、新書なので深い掘り下げはない。そういう点で個人的にはかなり物足りなかったとは思うのだが、それは求めるものが違っているのが原因であって本書の価値や魅力を損なうものではない。人類史の魅力を伝え、入門書として最適な本ではないかと思う。
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その他科学 | 2007/03/19(月) 23:50 | Trackback:(2) | Comments:(2)

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もろに影響されて、レビューしてみました。
・・・が、本家には及ばず orz

個人的には「多地域進化説」の論拠にもなっている各地で繁栄した原人たち形質的な特徴(たとえば、シャベル状切歯は黄色人種一般に見られる形質的特徴ですが、他の現生人類より北京原人の化石の方がより明瞭な形質として認められる)が、現生人類に受け継がれていることについての説明とかがなかったたりとかして、ちょっと不満があったりしますが(^^;)
しかし、なかなか面白い本でした。思わず、明日書店に入り浸って関連する専門書とかを買いあさりたくなる。そんな気分にさせてくれる一冊でした。
2007/03/24 土 03:59:36 | URL | オジオン #-編集
オジオンさんがこの分野にもお詳しいとは意外でした。

(科学史は除かせてもらって)歴史と名がつくものならなんでも私より詳しそうな・・・・・・

多地域進化説は遺伝的な証拠から見ると弱いので、無理があるかと思われます。
多地域進化説の方が面白そうではあるのですが・・・・・・

それにしても、やはり自分が紹介した本を他の方が面白いと評してくださるのは言い尽くせないほどの喜びがありますね。
いつもオジオンさんのところを参考にするばかりなので、たまに逆転したことがとても嬉しく感じられました^^
2007/03/25 日 00:40:18 | URL | すかいらいたあ #-編集
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『人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」』(三井誠・講談社現代新書) 読了「知ること」の楽しさを再認識させてくれる21世紀初頭現在の人類学を判りやすくまとめた、「新書のお手本」
2007/03/24 Sat 03:55:27 | 「幻想工房」雑記帳
人類進化の700万年 書き換えられる「ヒトの起源」 三井誠 講談社 人間とチンパンジーは同じ根っこから分かれた枝みたいな関係だけどいまのこの違いようはどうなのよ? とテレビに登場する天才チンパンジーと...
2007/04/22 Sun 21:47:17 | 特別-the blog-


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