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269冊目 図説インカ帝国
図説インカ帝国

フランクリン・ピース共著 / 増田 義郎共著 / 義井 豊写真撮影

小学館 (1988.11)

\3,465

評価:☆☆☆☆


 インカ帝国の名を聞いたことがある人は多いだろうが、その実態を少しでも知っている人は少ないだろう。アンデスに興り、瞬く間に周辺を制して帝国を築いたインカは、わずか100年程度で貪欲なスペイン人たちによって消滅させられた。インカのラスト・エンペラーであるアタワルパの最後については比較的よく知られているので聞いたことがある方もいるかもしれない。

 アタワルパは異母兄弟との権力争いに勝利し、首都クスコに入る直前にスペイン人との交戦に入る。捕らえられたアタワルパは、彼が捕らえられた小屋一杯の金を渡すから助けてくれと申し出て、約束を果たしたが、スペイン人はアタワルパが反乱を企んでいると邪推してアタワルパを処刑してしまったのである。その後もアタワルパの子孫がインカ王を自称したが、王としての実権はすでに失われていた。

 実態としてインカはアタワルパが捕らわれ、殺害された1532年に滅んだと言って良いだろう。では、名目として滅んだのはいつか。それは恐らくアタワルパの甥に当たるトゥパク・アマルーが捕らえられ、クスコにて処刑された1572年。本書が扱っているのは伝説上のインカの成立から、1572年まで。インカが文字を持たない文明であったことから成立当時については推測が多いが、後期になりスペイン人たちが入植してからは文字資料が出てくるため記述が詳しくなる。

 伝説の時代から滅亡に至るまでの歴史、社会システム、政治、文化、建築、軍事、農業など、幅広い分野にわたって概説している本書はインカの姿を垣間見せてくれる。インカ独特と言っていい貨幣経済ではなく富の分配による物資の流通やアンデスの垂直方向に広がりを持つ地域独特の農産業事情、それらがもたらした社会の制約などは、事実上日本史と中国史と西洋史しか学校で習わない我々には予想外の点が多いだろう。

 とりわけ、インカの征服活動が実は血なまぐさい軍事衝突ではなく富の分配とその代償としての労力の提供を要求する行為であって、戦争というよりも経済行為だったというのは面白かった。このような富の再分配が行われる地域を帝国と定義するのであれば、インカ帝国がわずか100年で広大な地域的広がりを持ったのも不思議ではない。もちろん、中には純然たる軍事衝突もあったにしても。南米の文化の独自性につくづく感じ入った。このような文明が滅ぼされてしまったのは残念である。

 おまけに図説と名乗るだけあって、随所に写真や絵がちりばめられていて、これを眺めるのがまた楽しい。緻密に組み合わされた石組み、急峻な斜面に築き上げられた要塞、雄大な自然環境、インカの王道や吊橋など、見れば見るほど実物を目にしたくなる魅力を訴えてくる。高所恐怖症なので吊橋を渡るのは遠慮するとして。帯にインカ入門書と銘打っている、その役割を十分に果たしていると思う。

 ついでに、本書を読むのであればBGMでお勧めしたいのはクスコというグループの『アプリマック』というアルバム。グループ名から明らかなとおり、インカの首都だったクスコに強い憧れを持つ彼らがインカをイメージして作ったアルバムである。
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その他歴史 | 2007/02/13(火) 23:39 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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