カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
お勧めした本を面白いと思ってもらえると最高です。

BK1書評の鉄人31号。
鉄人


宣伝目的以外のあらゆるコメント、TBを歓迎します。

↓ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してください。


にほんブログ村 本ブログへ


kids goo弾かれサイトですので閲覧はご注意を。頭が悪いのが伝染する恐れがあります。
notforkids.jpg

FC2カウンター
最近の記事
Tree-Arcive
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
巡回先

にほんブログ村 本ブログへ



うちの子も元捨て犬です。今はすっかり我が家の一員。甘えるのは下手だけどとっても可愛い子です。

Skywriterさんの読書メーター

ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 | --/--/--(--) --:-- | |

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

243冊目 朝鮮戦争の謎と真実
朝鮮戦争の謎と真実

A.V.トルクノフ著 / 下斗米 伸夫訳 / 金 成浩訳

草思社 (2001.11)

\2,310

評価:☆


 朝鮮戦争は、北が一気に南を制圧できるとの甘い見通しに立って行った侵略戦争で、ソ連の後押しと指導が背後にあったことはもはや常識であろう。

 金日成の目論見どおりに進んだ戦況をひっくり返したのはマッカーサーによる乾坤一擲の大作戦、仁川上陸である。このあたりの流れは『戦略の本質』で丁寧に説明されているので興味がある方は参照して欲しい。仁川の厳しい自然条件を乗り越えての作戦は、ノルマンディー上陸作戦よりも難易度が高かったとも言われる。

 仁川上陸作戦によって戦況が国連軍有利に展開し、北が崩壊しそうになると今度は朝鮮に緩衝地帯としての役割を期待するもう一つの共産国、中国からの援軍が朝鮮になだれ込む。自称義援軍、その実正規軍による数十万の戦力は国連軍を敗走させて、結局38度線前後で戦線は膠着。なんということはない、大量の血を流しながら元の木阿弥という悲惨な結末だった。

 ここに書いたことは、常識に属する分野だろう。本書が特別なのは、こういった背景を全然説明せずに、共産側の指導者たちが何を語り合っていたかだけを延々と記し続けていることにある。その結果、タイトルに反して、この本を読んでも朝鮮戦争に関する流れはなかなか掴めないということになってしまっているのが残念。

 その一方で、金日成、毛沢東、スターリンらが実際にどのようなやり取りをしていたかについては詳細な記録が載っているので、朝鮮の現代史に興味がある方への資料集としては高い価値があるのではなかろうか。ソ連の情報公開によって得られた資料だからその価値と信頼度の高さは保障されているといっても過言はないだろうし。

 欠点は、なんといっても面白くないことだろう。戦争を指導した彼らが何を考えていたかはそこそこ分かるようになるけれども、それにはかなり注意深く読み込まなければならない。

 また、訳文の無意味な難解さも本書の理解を妨げる巨大な要因である。もっとも、共産党を支持する人々はやたらと難解な言葉を使いたがる悪癖を有しているので、原文自体が分かりづらい可能性もあるが。アメリカをやたらとファシスト呼ばわりするのもそうだ。そもそも、ファシストとの戦いで最も効果を挙げたのは当のアメリカだったのだが。

 それにしても、朝鮮の武力統一を目論んでソ連を催促する北朝鮮、有利と見るや進行を指示しながら自らは決して表に出ないよう細心の注意を払うソ連、国連軍の攻撃を一手に引き受けて朝鮮解放を妨げる中国の織り成す模様はまさに魑魅魍魎が跋扈するとしか言いようのない、底知れぬ政治の闇である。朝鮮でのせんそうでありながら、南北どちらの朝鮮の意向もが大国の前に敗れ去る様は物悲しくもある。どちらの国にも功ならずして万骨だけが枯れた、そんな戦いの背後で交わされた政治の世界を垣間見たい方にはお勧めするが、朝鮮戦争全般について深い知識のない方には決してお勧めしない。
関連記事
スポンサーサイト

太平洋戦争・二次大戦・現代史 | 2006/12/23(土) 23:47 | Trackback:(0) | Comments:(0)

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。