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12冊目 残像に口紅を
残像に口紅を

筒井 康隆著

中央公論新社 (2002.12)

\780

評価:☆☆☆☆☆

 なんと、初の小説の紹介である。これまでマニアックなノンフィクションとか科学書を中心に書評(?)をお届けしてきたわけであるが、今回もやはりマニアックではある。

 この小説、なんと字がどんどん消えていってしまうのだ。と書かれても、なんのことやらさっぱり分からないと思うが、まさにその文字通りのことを行ってしまっているのであるから仕方ないのだ。文字が消える――それは、著者が使用できる文字が、ストーリーの進展に伴ってどんどん少なくなっていってしまうという、恐怖の現象なのである。例えば、この小説において一番最初に「あ」が消える。すると、その後この小説の中では「あ」という文字は一切出てこない。それに伴って、「朝」「あくび」「アヒル」「アンドロメダ大星雲」など、ありとあらゆる「あ」が使われるモノも消え去ってしまうのだ!

 そんな虚構の中で、主人公は何をできるのか。これがもうありとあらゆることをやってのけてしまうのだから、驚きである。主人公は小説家であり、同時に作者自身でもある。この小説は主人公が書いている、という体裁をとっているのだ。したがって主人公は小説家で、家族で食事に行き、仕事で鼎談を、公演を、更には情事まで行うという、それだけ取ったら如何にも普通の生活でありそうながら文字制限に引っかかって思うような行動がとれない。そのもどっかしさ。文字とともに消えていく存在の哀れさ。筒井の遊び心に思うがままに翻弄されながら、次にはどの文字が消えるのかな?消えたらストーリーはどうなるのかな?と胸を躍らせることができる、サスペンスや推理モノとはまた別の意味でドキドキできる小説である。

 こういった、著者の遊び心を愉しむのが好きな方には是非ともお勧めしたい一冊。遊び心を愉しめない方は、途中まででも読んでいただきたい。そこまでは遊び心をさっぴいてストーリーだけでも十分に楽しめるから。

 この手の遊び心小説としては、夏目漱石が気に入って紹介した、スターンの「トリストラム・シャンディ」(岩波文庫;絶版)が非常に面白い。古本屋などで探してみるのも一興かもしれない。この関係でちょっと調べてみたところによると『トリストラム・シャンディ』(研究社出版)はまだ手に入りそうだが、抄訳で全部は載っていないような雰囲気である。面白い本が失われていくのは残念。。。


2006.6.10追記。
 トリストラム・シャンディはいずれも絶版の模様。
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その他小説 | 2004/03/24(水) 10:12 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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