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1809冊目 不老不死のクラゲの秘密


久保田信/毎日新聞出版
評価:☆☆☆☆

生物はなぜ死ぬのか。

実のところ、生物は必ず死ななければいけないというものではない。細胞分裂で増える単細胞生物を考えてみよう。彼らは栄養不足や捕食による、いわば事故に遭えば死ぬが、栄養が十分に存在し、環境が適切であれば、死ぬことは無い。永遠に。つまり、生物はわざわざ死を獲得したのである。

では、いつ生物は死を獲得したのか。一般的には性を手に入れた時からと言われる。そして、性は複雑な環境の中で多様性をもった子孫を生み出すために生まれた、とされる。どのように環境が変わっても種として生き残るには、性による遺伝子の組み換えと死が選択されたのだ。生物は永遠を手に入れるために死を掴み取った、と言える。

例外のない規則はないとの言葉がある通り、こうした基本的なルールに抗う存在がある。性を持ち、老化しながら、若返る生き物がいるのだ。本書のタイトルから分かる通り、それがクラゲである。

不勉強にして知らなかったのだが、クラゲは卵から孵ると、幼体は土台にへばりついてポリプと呼ばれる形態を取る。イソギンチャクはクラゲと同じく刺胞動物門に属していることは知っていたが、ポリプはまさにイソギンチャクと同じような生き方をしている、というわけだ。

ポリプは無性的に増殖し、いくつものクラゲが生まれてくる。そして、クラゲは有性生殖によって次世代を生み出す。

クラゲの不死性はクラゲからポリプに戻る現象が発見されたことで明らかになった。言わば、老いて卵を生み出して死ぬのを待つだけの世代が、赤ん坊になったようなものだ。

本書はクラゲの研究を行っている著者が、クラゲ研究に関わることになったきっかけに始まり、著者自身が歩んできた研究の歴史と、クラゲという生物の不思議を綴ったものである。

水族館で眺めるのは楽しくても海水浴場ではただひたすら厄介な存在であるクラゲが実に興味深い生態をしていることも、クラゲ研究がヒトにも活用できるかもしれないというのも実に面白かった。

どの生物も数億年(単細胞生物時代を含めれば40億年近く)に及ぶ時代を生き延びてきた子孫なのだから、不思議も面白さも詰まっているに決まっている。そんなことを、クラゲを通して感じさせてくれた。

読みやすくクラゲ初心者にもとっつきやすいので、興味を持ったのなら読んでみては如何だろうか。
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生物・遺伝・病原体 | 2022/07/03(日) 23:58 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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