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1654冊目 イエス・キリストは実在したのか?
イエス・キリストは実在したのか? -
イエス・キリストは実在したのか? -

評価:☆☆☆☆☆


 センセーショナルなタイトルだ。

 実は、イエスの実在を疑う人は存在する。確かに、同時代の記録にイエスは書かれていない。イエスの教えを受けたとする者達がいて、歴史家は彼らの主張からイエスが磔刑になったことを書き記しただけだ。というのも、彼はナザレという小さな村から出てきた貧しく学のない肉体労働者で、当時にあってはそう珍しくもない奇跡行者の1人だったから、誰も取り上げる必要を感じなかったのだ。

 著者はテヘラン生まれで、革命のためにアメリカへ亡命、高校生の頃にはキリスト教の洗礼を受け、カトリック系の学校で宗教学を先行したという異色の人物である。彼は研究を続ける中で、聖書の語るイエスと、歴史学の語るイエスの姿があまりにも異なっていることに驚く。こうして彼はイエスの生涯を調べることをライフワークとし、20年に渡る研究がここに結実した。

 本書の語るイエスの姿は、おそらく多くの人の抱くイエス像を木っ端微塵に打ち砕くものだろう。

 私は不勉強なので、まずどうしてナザレ生まれのイエスがベツレヘムで生まれたことになっていたのかすら知らなかったのだが、著者は丁寧に、なぜこうしたことが語られているのかを解き明かしてくれる。

 人間イエスについて最初にはっきり分かっているのは、洗礼者ヨハネから洗礼を受け、彼の弟子として歩み始めたことという。それ以前の記録は、彼の死後60年ほど経って書かれたものが中心で、ベツレヘムで生まれて聖人が云々だとか処女懐胎が云々だとかといったことはそれ以前の記録には存在しないという。彼はユダヤ教の信者で、ユダヤ人の運命にしか興味がなかった。

 そうしたイエスにとって関心があったのは、民衆から搾取する腐敗した神殿権力を糺すこと、そしてパレスチナを支配するローマを打ち破ることだ。これが失敗に終われば、反逆罪に問われるのはわかりきったこと。ローマは、反逆者には十字架刑という苦しい死刑方法で臨んでいた。だから、イエスは磔刑に処されることを覚悟していたフシもある。そして、ある意味で彼の予想通りにイエスは捕まり、ピラトの裁判を受け、処刑される。

 本書の描くピラト裁判の模様は常識をくつがえすものだ。曰く、裁判など無かった。全ては創作である、という。ピラトは軽々しく十字架刑を課すので、ローマへ公式の苦情が届けられたほどであるという。大勢のユダヤ人を平然と十字架刑にしてきた彼が、ローマの権威に逆らったイエスだけを特別扱いするわけがない、と著者は主張する。その言には説得力がある。

 我々の知るキリストの物語は、作られたものなのである。では、なぜ、物語が創作されなければならなかったのか。また、誰が、何のために創作を行ったのか?

 そうした答えについても、初期のイエス教団を追うことで得られる。イエスの弟で教団のリーダーを継いだ義人ヤコブと、反イエスの立場から転向しキリスト教を世界宗教に羽ばたかせることに成功したパウロの対比から、世界宗教とは教祖の言葉や思想を、時代や地域に合わせて変えていくことで成功しているのだと感じさせる。

 全編、意外な事実に満ちているので、興奮しながら読んだ。そうでありながら、過去に他のところで得てきた断片的な知識と矛盾しないことも素晴らしい。イエスがどのような人だったのか、興味がある方は是非読んでみてほしい。また、歴史好きの方も、きっと楽しめることだろうと思う。
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その他歴史 | 2015/06/08(月) 19:41 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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