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1619冊目 機密保持と化学―紀元前から現代まで
機密保持と化学―紀元前から現代まで (ポピュラー・サイエンス)機密保持と化学―紀元前から現代まで (ポピュラー・サイエンス)
(2000/11)
山崎 昶

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評価:☆☆☆☆☆


 もともと歴史には興味があったのだが、私の関心は近代史よりも古代史にある。現代史はちょっと生々しすぎるからだろうか。ともあれ、そんな私にとって、サブタイトルにある「紀元前から」は魅力的すぎた。しかも、化学。切り口を誤らなければ絶対に面白いはず!と勇んで手に取ったら、これが想像以上に楽しい本であった。

 本書は12のトピックからなり、それぞれ機密保持に使われた化学の話が紹介されている。最初に出てくるのが、古代エジプトのハトシェプスト女王とその廷臣であったセネムトの話。ハトシェプストはルクソールに壮麗な神殿を造るにあたり、セネムトに指揮を執らせる。彼は見事に神殿を完成させるのだが、ちょっとした細工をしていた。神殿の壁に、己の名を刻み込んだのである。建立を命じたものだけが得られる栄誉。バレれば死刑になっても不思議はない。

 壁に名前を刻むのがどれほど重みを持つかというのは、後の代の王が先の時代の王の功績を否定する際には、碑文や遺跡から名前を削りとってしまうことからも明らかだろう。

 勿論、セネムトも堂々と自分の名前を刻むことなど出来はしない。だから、二重壁にして、隠れる方の壁に己の名を刻んだのである。そこから先が工夫のしどころで、なんと表面に出ている方の壁は敢えて脆く作られており、セネムトもハトシェプストも死んだ後に、表面側の壁が崩れて奥側の壁が露出するようにした、という。ううむ、当時から知恵者は居たのであるなあ。

 と、歴史と化学が絶妙に結びついた話にすっかりやられてしまった。続いてトロイの木馬で知られるアガメムノンが本国へ戦勝を知らせた狼煙について。ここではしっかり万里の長城の狼煙についても触れられているのが素敵だ。更に、第一次ペルシア戦争で、ペルシア側の将軍ヒュスティアスがギリシアに降ろうとして放った密偵と続く。これは、偏頭痛に悩む奴隷の頭髪を剃り上げ、そこに降伏する旨の刺青を彫って包帯を巻き、髪が生えるまで待つと、ギリシアへ送り込む。治療のために医師が再び奴隷の髪を剃り落とすと、そこには降伏文が現れたという。

 え?化学は関係ないのではないかって?いやいや、しっかり関係するのですよ。狼煙では炎色反応を使った可能性を指摘し、刺青ではそこで使った薬品が何かを推測する。

 化学とは関係ないヴィジュネル暗号にも触れているが、そこで取り上げているのがカサノヴァ回想録というのもまた素敵だ。稀代の色事師カサノヴァは、しっかり暗号解読までできたとは知らなかった。途中で挫折したからなあ。

 ポーの『黄金虫』でも暗号が出てくるが、こちらの話題はぐっと化学で、どんな薬品が使われたかを推測している。もっとも、本書によれば小説の設定にはかなり無理があるそうだが(笑)。

 このように、実に広い話題を、読者が楽しめるような形で取り上げてくれている。お陰で、読んでいてとても楽しかった。惜しむらくは、この本は放っておいたらほとんど注目を浴びないのではないかと思われる点。なので、気になるなぁと思われた方は是非とも手にとって欲しいものである。
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その他科学 | 2015/02/04(水) 22:01 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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