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1603冊目 「超常現象」を本気で科学する
「超常現象」を本気で科学する (新潮新書)「超常現象」を本気で科学する (新潮新書)
(2014/05/16)
石川 幹人

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評価:☆☆☆


 幽霊なんて居るわけがない。超能力だってあるわけがない。そんな、非科学的なもの。こうした切り捨て方は、実は大変に非科学的なものだ。確かに、今の科学は幽霊や超能力、生まれ変わりについて認めていない。あるとする事例は疑わしく、メカニズムに至っては想像すらできないのだから無理は無い。

 しかし、メカニズムがわからないことを信じるのは、必ずしも非科学的というわけではないのである。例えばウェゲナーの大陸移動説。メカニズムが思い浮かばないから、大陸が移動すると唱えたウェゲナーは嘲笑された。今となっていれば、間違っていたのは批判者だったと分かる。だから、どれほどメカニズムが不明であっても、今の科学理論では説明できなくとも、不可思議な現象が起こればそれは真実なのだ。

 もっとも、トンでもない主張にはトンでもない証拠が必要である。だから、こうした超常現象を研究する際には眉に大量のツバを付けておくべきだと言えよう。その上で超常現象を探るのであれば、それはしっかり科学足りうる。

 さて、こうした観点から本書を眺めると、冷静であろうとしながらやや超常現象に擁護的かな、というのが結論である。

 順を追って見ていこう。まず、本書は"幽霊の存在が科学的に支持されたことはありません"と述べ、続いて"一方で、現代の科学では説明しきれない超常的な現象が確認されていることもたしかなのです"と語る。何か尋常ならざるものがあれば直ちに幽霊のしわざだ!と飛びつくわけではないところは好感が持てよう。こうした立場を象徴するものとして、著者は「はん幽霊論」へ読者を誘う。「はん」に当て嵌まるのは、ある時は「反」であり、またある時には「半」であり、そして「汎」でもある。

 はっきりと誤りだという幽霊論には反であり、不可思議な現象があることを認める時には半であり、幽霊がいるかどうかは別に超常現象があるなら汎である、という、幅を持った立場だ。これがどこか一つに偏ると、オカルティストになってしまったり、誤った懐疑論者、つまりは否定論者に堕してしまう。

 まず、幽霊がいると簡単に結論付けてしまうようなオカルト番組への批判があるのは嬉しいところ。人は一定のパターンを顔と認識するのだから、何か顔っぽいパターンを幽霊だとしてしまう誤りは犯しやすいものである。ツキやスランプについても、そう錯覚してしまうメカニズムを簡単に説明してくれるのはありがたい。

 一方で、「半」の部ではちょっと甘さが感じられる。

 例えばガンツフェルト実験について。この実験によって、本来なら知覚できないはずのことを被験者が当てた確率が、統計的に偶然よりも有意に高かった(ただし、通常25%のものが32%と少々高いというレベル)と紹介されている。その上で、実用上は役に立たないが、創造性といった点からは活用できるかもしれない、としている。しかしながら、それへの批判を見ると、実際には被験者が正答率を高くできる余地があったとあり、現在ではこれが超常現象の存在する証拠にはならない、とされている。

 本気で科学するのであれば、最新の研究にも目を通しておいた方が良いと思う。そうでなければ、自説に不利なことは書かないと思われてしまい、著者が損をするのではなかろうか。

 "幽霊は居るのか居ないのか"あるいは、"超能力はあるのかないのか"の議論は不毛だと訴えている「汎」の部は、だいぶ怪しい。ちょっと我田引水に過ぎる気がする。無意識の重要さは説かれても良いように思うが、それと超常現象を結びつけるのは強引かな。

 怪しげなところがあるのは間違いないが、一方で超常現象を調べているからといって必ずしもオカルトとは限らないことを説いているのは、多様な視点を与えてくれる点から望ましくもあろう。外国では、本当に真面目に幽霊の存在(あるいは非存在)を示そうと研究が行われている。中には、ゴチゴチの否定派から肯定論者へ変わった人も居るくらいで、今の科学の視点では胡散臭そうに思えても、そこに何らかの正しさがある可能性はあるのだ。

 私はこうした試みは失敗に終わる、つまり、何時まで経っても幽霊や超能力の存在は証明できない(不在の証明は原理的に不可能である)と思っている。本書で述べている、超常現象も怪しいと思っているのは事実だ。しかし、こうした研究が真面目に行われることへは反対しない。そして、私の予想に反して超常現象が間違いない事実で、メカニズムが明らかになったというニュースがあれば、それはそれで楽しみたいと思っている。それは、科学の対象となる世界が広がることだから。

 というわけで、この分野の発展を、付かず離れずくらいで見守っていこうかと思う。
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反疑似科学・反オカルト | 2014/12/18(木) 19:50 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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