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1572冊目 「レアメタル」の太平洋戦争: なぜ日本は金属を戦力化できなかったのか
「レアメタル」の太平洋戦争: なぜ日本は金属を戦力化できなかったのか「レアメタル」の太平洋戦争: なぜ日本は金属を戦力化できなかったのか
(2013/07/02)
藤井 非三四

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評価:☆☆☆☆


 太平洋戦争でアメリカに完膚なきまでに叩き伏せられた最大の要因として、物量が挙げられることが多い。石油。確かに、そうした指摘は実に分かりやすい。中国との泥沼の戦争は、彼の地の利権を狙っていたアメリカを刺激し、経済封鎖につながる。石油の禁輸が日本をアメリカとの戦争に向かわせたのだから、石油の差はある。同じように、艦船や戦闘機もそうだ。

 だが、レアメタルに注目している本書はかなり珍しい存在なのではないだろうか。

 冒頭、著者は一次大戦以降の戦争を"爆発物を詰めた鋼鉄の塊を投げつけ合う行為だと総括(p.3)"する。二次大戦末期になってその恐るべき強大な破壊力を露わにした核兵器でさえ、ウランという金属の起こした爆発であると規定すれば、この指摘は乱暴なようでありながら上手くポイントを押さえているのかもしれない。

 では、どのような金属が必要なのだろうか?本書は、銅、鋼、軽金属、レアメタルと論じ、その上で日本がなぜ負けたのかを論じている。しかも、通り一遍ではない。なにせ、各金属の精錬方法にまで踏み入っているのだ。薀蓄をひけらかすためではない。これを論じておかないと、金属材料の持つ特性や重要性が理解できないから、である。同じことは兵器の構造についても言える。構造を知らなければ、勘所が分からない。だが、こちらもきちんと解説されているので安心できる。

 例えば、銃弾。どのような金属が使われているのか?また、その理由は何故か?あるいは戦艦。大和級戦艦はどのような重量構成で、どのような強みを持っていたのか。レアメタルというが、何がレアメタルで何故これが必要だったのか。

 これらを理解した上で、日本が禁輸によって被ったダメージを考えると、もう戦争どころでは無かったことが分かろう。アメリカの干渉だ!と息巻くこともできようが、現在でも世界を不安定化させる国には経済制裁が行われる(日本もそれに参加している)ことを考えれば、アメリカがアメリカの論理で経済制裁を行うのは不思議ではない。問うべきは、どうしてそこまで追い込まれるようなことをしたのか、追い込まれたとして、どうして戦いに立ち上がったのか、であろう。

 また、見方を変えれば、近代文明がどれほど技術に依存しているのかを本書は示している。科学力、技術力の確保が国力に結びつくという現実がある。それを金属材料という観点から教えてくれているのがありがたい。しかも、内容は全然難しくない。資源だけではなく技術でも日本は完敗していたのだと納得の一冊。

 著者がこれだけ詳しいのは材料科学だとか金属工学だとかを専攻していたのだろうと想像して奥付を覗いたら、法学部出身というのには驚いた。大学院の政策研究で朝鮮戦争を研究していたというのが本書に役だっているのかもしれない。なんにしても、意外であった。
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太平洋戦争・二次大戦・現代史 | 2014/11/11(火) 21:54 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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