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1563冊目 真実 新聞が警察に跪いた日
真実  新聞が警察に跪いた日 (角川文庫)真実 新聞が警察に跪いた日 (角川文庫)
(2014/04/25)
高田 昌幸

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評価:☆☆☆☆


 北海道新聞が火付け役となった、北海道警察の裏金報道は、幹部がその存在を認め、謝罪することで幕が下ろされた。いや、下ろされたはずだった。

 その後、裏金事件よりも遙かに大きな問題が起こる。後に明らかになったことは、こうだ。暴力団が覚醒剤と大麻を大量に輸入し、を警察は黙認する。代わりに、暴力団は一定数の拳銃を警察に提出する。警察にとっては黙っていても点数が稼げる美味しい話だった。

 麻薬の北海道流入は、しかし報道の段階で全貌を掴めたわけではなかった。その時点で北海道新聞が理解していたのは、警察がおとり捜査をしようとして失敗し、結果として麻薬が入ってきたという、意図的な黙認より遙かにマシなものだった。

 だが、ここに警察は猛反発する。何度も何度も執拗な抗議を行い、情報統制も続けることで、情報面で北海道新聞を締め上げるのだ。同時に、裏金事件についても元幹部は執拗に抗議文書を北海道新聞へ送り続けていた。

 本書は、裏金事件報道に当たってデスクとして指揮を取った記者が記した、この一連の顛末を描いたノンフィクション。

 恐ろしいことは、警察が必死に情報を操作しようとしていること。悲しいことは、新聞社の側もそれに迎合してしまったこと。新聞社側の幹部は、早いうちから警察幹部と接触を図り、手打ちを狙っていた。著者は上司から情報ソースを言え、言えないなら捏造だと何度も迫られたという。

 あっけらかんとソースを明かしたらどうなっていただろう?きっと、良心的な警察官、自分の属する組織の不正をジャーナリストに伝える人物は、組織から逐われる。だから、著者は決して口を割らなかった。

 この点、ウォーターゲート事件でディープ・スロートと名乗った情報ソースの政府高官をなんとしても守ろうとしたワシントン・ポスト紙と北海道新聞の、その意識の差に愕然とする。そういえば、毎日新聞と西山記者も、沖縄密約の情報ソースとなった女性を守らなかった。今回の事件では新聞社が権力に魂を売り渡しながら、記者が最後の一線を踏み越えなかった差があるだけだ。

 新聞は、権力と馴れ合っては行けないのである。それなのに、日本の報道機関は記者クラブという愚かな制度に縛られたままだ。何故か?それは、サラリーマンとしての彼らに都合の良いシステムだから、だ。彼らは楽に情報を得られるし、例え誤報したとしても情報源が間違っていたからだと痛みを感じなくて済む。

 でも、それで誰が得をするのだろう?

 ウォーターゲート事件では、ワシントン・ポスト紙の社主は報道の自由を守るためなら牢屋に入ることも辞さないと決意したという。ああ、自由は、こうした覚悟があってこそ成り立つものなのだ。

 北海道新聞は、見下げ果てた、権力の走狗に成り果てた。そして、警察は卑劣な手段を用いることすら辞さず、自分の過ちを隠し続けた。これは、永久に汚点として残すべき事例だ。警察は力の行使を独占する機関なのだから、力の行使には慎重であらねばならないし、自分たちを厳しく律しなければならないはず。そうした期待を裏切ることが堂々と行われるようなことは、もう終わりになって欲しい。

 残念ながら、そうした未来はまだまだ遠そうだ。
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ノンフィクション | 2014/11/02(日) 23:13 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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