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1561冊目 雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史
雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史
(2009/10/23)
マイケル・ポーラン

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評価:☆☆☆☆


 あなたは今日トウモロコシを口にしましたね?え?してない?それは間違いです。トウモロコシは形を変え、様々なところに忍び込んでいる。例えば、朝食のシリアル。あるいは、スナック菓子、フライドポテト、マヨネーズ、マーガリンといった食べ物、清涼飲料水、それどころか、肉でさえ間接的にトウモロコシを食べていることになる。

 アメリカでは、平均的なスーパーに並ぶ4万5千点の商品の4分の1にトウモロコシが入っているという。

 どうしてだろう?本書はまずここに注目する。謎を追ううちに、読者はトウモロコシが大量に栽培される理由となった生物化学的な事情や、アメリカの農業行政、人間の性とそれを利用する食品業界というように、広く社会を横断して行くことになる。

 トウモロコシに関しては、そこから作られる甘味料(果糖ぶどう糖液糖がそう)の濫用が、大量の糖尿病患者を生み出しているのが人類にとっての問題だ。『デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか』では、スーパーサイズの清涼飲料水やら大量に盛られるポテトフライが人の欲望を刺激し、糖尿病患者を生むメカニズムが語られている。値段の差が少しだからとLサイズを頼んでは行けない。

 ところが、この問題は人類だけでは終わらないのである。溢れたトウモロコシの流れゆく先、畜産の現場。本来ならトウモロコシを食べない牛が、肥育速度を上げるためにトウモロコシを中心に組み立てられた配合食料を与えられている。無理のある食事は、牛の健康を大きく損なう。また、穀物が多いことで本来なら中性である牛の第一胃が酸性となってしまい、そこで病原性大腸菌O-157が耐酸性を獲得する、あるいは牛が病気にならないように抗生物質を大量投与することで耐性菌を生むという問題も指摘されている。

 食品業界がおぞましく変貌している様には驚くばかりだ。動物を殺さずとも得られる乳製品ですら摂取を拒否する完全菜食主義者(ヴィーガン)の主張も分からなくも無い気がしてくる。

 一方で、本書の後半で述べられる農家はかなり様相を異にする。第一部でエネルギー収支の中心を占めたのがトウモロコシなら、第二部は牧草だ。牧草?いくら人間が雑食性だからといって、それは食べ物ではないよね?そう思って読み始めると、これは牧場を中心にした視点であった。

 放牧と農耕を繰り返すことで、土地は肥えていくという、アタリマエのことがここでは述べられている。単一種栽培という、流通業者や大規模量販店、そして一円でも安く食料を買いたいという消費者の欲求に合致したシステムには乗り切れない、このあり方しか人類が今後も生き残ることは出来ないように思える。『土の文明史』では、モノカルチャーによって土壌が失われていく様が描かれていたが、この取り組みなら土壌の喪失を防止できるのは大きい。

 ただ、それを考慮してもまだまだ驚くべきことがある。それは、石油の大量消費だ。生産は勿論、運搬にも大量の化石燃料が使われる。食料から得られるカロリーより、遥かに運搬に使われるカロリーの方が大きい。安価な石油という、限りある資源に今の社会は完全に依存しきっていることが恐ろしい。

 食料生産の現場の、目を覆いたくなるような惨状も、持続可能な社会に向けた食料生産のあり方も、共に語っているのが魅力であろう。下巻においてどのように話が進むのか、楽しみだ。


関連書籍:
デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのかデブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか
(2003/06/25)
グレッグ・クライツァー

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土の文明史土の文明史
(2010/04/07)
デイビッド・モントゴメリー

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その他科学 | 2014/10/30(木) 22:24 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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