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1558冊目 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活
桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 (文春文庫)桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 (文春文庫)
(2013/11/08)
奥泉 光

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評価:☆☆☆☆


 関西圏随一の低偏差値を誇る敷島学園麗華女子短期大学、通称レータンから千葉県にあるたらちね国際大学へと赴任先を変えた桑潟幸一、通称クワコー。彼は、学生が辛うじて自分の名前を漢字と平仮名で書くことができるという底辺校にあって尚、随一の莫迦教師であった。

 という設定を、面白おかしく語る序盤ですでに爆笑。腹筋が筋肉痛になるレベル。これヤバイ。何がヤバイって、電車の中で読んでいたら確実に不審者だ。家で読んでいて本当に良かったと胸をなでおろしています。

 さて、どうしてそんなにも莫迦な教師が、沈没寸前の堂々たる泥船、レイコーから引きぬかれたのかというと、まさにその能力を買われてのことであった。つまり、彼が御しやすい莫迦である、という、他に冠絶する才能によって。

 早速千葉へとやってきたクワコーが、自分がダメ人間なのは大阪の爛れた雰囲気が悪いと、全大阪びとに謝るべき暴言を吐きつつ、今度は千葉を田舎だ田舎だと散々に莫迦にするという、主人公のダメっぷりをこれでもかと晒す展開には驚き。まさか、ミステリでこんなにもどうしようもない人間が主人公になるとは!彼が千葉を莫迦にするのは、出身が埼玉というのもあるという。埼玉と千葉が低レベルに張り合っていることを知らない人にはさっぱり分からないことではあるが。

 兎も角、彼は実にダメのダメダメなのであるが、それなのに、彼の周りには事件が起こってしまうのである。

 まず、充てがわれた研究室が、曰くのある物件であるということ。何故か4月に不可解な事件が勃発するという。4階のその部屋は、自殺者が居たとか前の使用者が窓から転落していたとか、物騒な話に事欠かない。そして、早速、彼は怪奇現象に見舞われてしまうのである。

 誰も居ないはずなのに笑い声が聞こえてきたり、4階なのに窓をノックする音が聞こえたり、休日に大学に来て働き者っぽい印象を与えようとしてみればエレベーターが止まってしまったり。極め付きは、彼が見てしまうこと。窓の外にぶらさがる縊死体を。といっても、それは偽物で、クワコーが顧問をやらざるを得なくなった文芸部の変人女子のしわざだったわけだが。

 勿論、無能の中の無能、クワコーに事件を解決する力などありはしない。彼はただ怯えるだけだ。実際に活躍するのは、神野仁美、通称ジンジンである。クワコーと部員の関係をイヌの群れに例えると、彼女らはクワコーよりずっと高い序列。千葉随一の莫迦学校なのに(笑)

 この呪われた研究室の謎に続いて、クワコーのもとに持ち込まれるのは、とある作家の襲名を狙う人物からの依頼。そして、クワコーをたらちね国際大学に引っ張ってくれた恩人にして歩くセクハラの鯨谷(シー・シェパードでもこの鯨の駆除には反対しないだろうというアレな人物)が権力拡大のために巡らす謀略にまつわる森娘の秘密の3編が収められている。

 人物のアクの強さと、大学についての自虐とも諧謔とも受け取れる教師・生徒・事務員三つ巴のダメっぷりさと、文芸部の濃ゆいメンツが織りなすはちゃめちゃさが渾然一体となったユーモアミステリ。

 一気に読むと飽きる感じはするが、読んでいて楽しい日常系ミステリであった。続きも手を出してみよう。
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推理小説 | 2014/10/26(日) 20:44 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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