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1551冊目 「宗谷」の昭和史―南極観測船になった海軍特務艦
「宗谷」の昭和史―南極観測船になった海軍特務艦 (新潮文庫)「宗谷」の昭和史―南極観測船になった海軍特務艦 (新潮文庫)
(2011/12/24)
大野 芳

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評価:☆☆☆


 南極越冬隊の派遣は、敗戦後の日本に喪失しかけた誇りを取り戻させた快挙であった。その越冬隊員を運んだのが、宗谷である。南極への旅は過酷を極める上に、氷を割って進まなければならない。なので、私は砕氷船としての姿しか知らなかったのであるが、元々は商船として作られたものである。しかも、ロシア向けの。

 本書は、宗谷がソ連からの受注生産として建造されてから、退役して船の博物館で余生を送るまでの、彼女の数奇な歴史を追いかけている。

 宗谷の変遷には、時代が大きな影を落としている。ソ連が発注した船でありながら、第二次世界大戦前夜という状況が、引き渡しをさせない。結局、海軍の特務艦として南方で測量業務に当たり、終戦後には残留邦人の引き揚げに奔走する。その後は灯台補給船として働き、普通の船であれば20年ほどで退役するというのに、その後で南極観測船となる。

 ここまでの歴史からして波瀾万丈。それを、実に多くの史料を読み込んで、丁寧に追いかけている。まずはそれに脱帽だ。

 また、描かれる事実から浮かび上がってくることに、重さを感じる。戦争だから当然かもしれないが、次々と沈む僚艦、攻めてきた軍隊の残虐さ、一年に一度しか来ない船を待ち侘びる灯台守の孤独、エトセトラ。

 私が興味を持つ、南極観測船となってからも苦労の連続だ。船にとってではないが、南極越冬隊も主導権争いが激しかったことを、本当に多くの史料から、丁寧に描き出している。だが、そこには余りにもみっともない争いが綴られていて、ときおり目をそらしたくなった。

 南極越冬隊は朝日新聞の社を上げた協力もあって成立した事業だが、いざ計画が動き始めると、朝日外しまで行われそうになったというのは恩知らずとも言える。

 一方で、冷房がまだ高価だった時代、犬ぞりを引かせるための樺太犬用にだけ冷房設備があったとか、南方の「吠える40度」、「狂う50度」、「叫ぶ60度」と呼ばれる過酷な海域、そして、第二次越冬隊の送り込み断念と、この時に残置されたイヌとの再会も語られる等、興味深いトピックには事欠かない。特に、樺太犬たちの運命や、タロ・ジロとの再会は『南極越冬隊 タロジロの真実』も引用して、かなり丁寧だ。

 南極観測船として働いた宗谷だったが、その後も北の海の守りとして活躍は続く。漁船が近づいてきてロープを降ろさせ、そこに釣ったばかりの魚を括りつけてプレゼントされた、といったエピソードから、漁船たちがどれほど砕氷船としての宗谷を有り難く思っていたのかが感じられる。

 戦中・戦後を駆け抜けたという表現が相応しいほど、波乱に富んだ来歴で、知らなかった数多のエピソードに息を呑んだ。一隻の船の物語とはとても思えないほどの獅子奮迅の働きだ。その各シーンを、本当によく調べていると思う。

 ではあるのだが、日本語がどうにも読みにくくて困る。表現次第でもっと面白くなっただろうにと思うと、ちょっと残念だ。


関連書籍:
南極越冬隊 タロジロの真実 (小学館文庫)南極越冬隊 タロジロの真実 (小学館文庫)
(2007/02/06)
北村 泰一

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ノンフィクション | 2014/10/14(火) 19:58 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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