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1548冊目 ねずみに支配された島
ねずみに支配された島ねずみに支配された島
(2014/06/13)
ウィリアム ソウルゼンバーグ

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評価:☆☆☆☆


 ヤギ、ネコ、ネズミ、ブタ、ウサギ。これらの哺乳類が共通して持つ特徴はなんだろうか?食べ物?それはそうかもしれないが違う。ペット?それも同じように違う。答えは、ひとたび島に根付くとそこの生態系を破壊し尽くす動物、というものである。

 本当にそうなのか?表紙の可愛いとも思えるネズミを見ると、にわかには信じられない。だが、本書の書き出しは強烈だ。ウミスズメを殺し、頭蓋骨に穴を開けて脳と目玉を食べ、死体を巣に積み上げる凶悪な生物。それがドブネズミである。彼らは船や飛行機にのってやってきて、新天地にたどり着くとそこで猛烈に増えていく。それまで捕食者がいなかったところで。

 島は、海によって他の土地と隔絶されている。こうした環境は、生物を進化させる条件でもあるため、島は面積こそ小さくとも多数の独自の種を抱えている。そこに大陸で鍛えあげられた強力な捕食者が辿り着いたらどうなるだろう?

 彼らの殺戮の凄まじさは想像を絶している。本書でまず紹介されている具体的な例は、飛べないオウム、カカポ。複数の島で栄華を誇った彼らは、たった数匹になるまで追い詰められてしまった。ネズミやイタチによって。

 種は、ひとたび絶滅してしまったら二度と蘇ることはない。この、現在進行形の種の消滅をなんとか食い止めることはできないか?

 本書は、ネズミを中心とする外来生物によって絶滅させられた、あるいは絶滅寸前となってしまった動物についての悲劇を語り、また、外来種を駆逐して豊かな自然を取り戻そうとする人々の戦いの模様を教えてくれるノンフィクションである。

 島中に蔓延る何万というネズミを、一匹残らず退治するなんてことができるだろうか?ネズミ罠や銃では、そんなことはできない。銃による抹殺は、ヤギのように大きくてネズミよりずっと数の少ない動物相手にも失敗してきた。では毒餌は?ネズミは賢い。毒で死ぬ仲間を見たら、彼らはたちどころにそれが危険な食べ物だと悟ってしまう。考えれば考える程、難しさばかりに目が行ってしまう。

 だが、画期的な武器を得たことで、状況は一変する。血液凝固を妨げる、プロジファクムという薬が得られたことで。この薬の優れた点は、高い毒性と、食べてから死ぬまでにかかる時間の長さである。この2つの特徴を兼ね備えたために、ネズミには薬と死が結びつかないのだ。このような薬を生み出したところに不屈の闘志や化学の強さが見える。

 複雑な思いをするのも事実だ。ネズミやヤギやネコは、別に悪いわけではない。彼らは彼らなりに、敵の多い大陸で生き抜くための進化をしてきただけ。彼らを島に連れてきて、意図的に放った人間こそが悪いのである。だから、害獣の駆除が可能になったかに見えた時、環境保護団体が抗議をしたのも、分からないではない。しかし、希少種がどんどん絶滅していくのを防ぐには、彼らを排除するしかないのだ。そして、私は希少種を守ろうという動きを支持する。

 害獣との戦いを実に詳しく描いた、素晴らしいノンフィクションだった。

 尚、著者は『捕食者なき世界』で生態系の頂点に立つ捕食者が居なくなった時に何が起こるのかを教えてくれたノンフィクションライターである。生態系を豊かに保つためには何が必要か、という本書と同じ視点に立って書かれたものなので、合わせて読むと面白さ倍増だと思う。

 そして、野中香保子さん、今回もまた素晴らしい訳をありがとうございます!


関連書籍:
捕食者なき世界 (文春文庫)捕食者なき世界 (文春文庫)
(2014/05/09)
ウィリアム ソウルゼンバーグ

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生物・遺伝・病原体 | 2014/10/09(木) 22:18 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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