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1528冊目 続 獄窓記
続 獄窓記続 獄窓記
(2008/02)
山本 譲司

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評価:☆☆☆☆☆


 著者は、衆議院議員時代に政策秘書給与を詐取したために逮捕され、実刑に服した人物である。彼は服役した黒羽刑務所で恐るべき事実を知る。刑務所が、知的障害者の最後のセーフティーネットになっているという実態を。しかも、ただ知っただけではない。糞尿を垂れ流す人の下のお世話まで行って、深く知ることになったのである。

 その模様を『累犯障害者』で知り、物凄い衝撃を受けた。自分の名前さえ理解していないような状態の人が、罪を自白して裁判では責任能力を認められ、そして実刑を受けるというのだ。警察の誘導や、検察に唯々諾々と従う裁判所(それで三権分立とは片腹痛い)の腐った実態には戦慄した。

 本書は、"続"が冠してある通り、『獄窓記』の続編である。ええ、著者の名前を見た時に、記憶力の無さに関しては驚嘆すべき力を持つ私のこと、『累犯障害者』の続編かとうっかり手にとってしまったわけである。てへ。

 で、しまったとは思ったのだが、そんなことでは挫けずに読み進める。前振り長すぎですね、済みません。。。

 さて、本書は著者が服役を終えたところから始まる。監獄を後にした彼を、奥様はとても温かく迎え入れる。服役囚にとっては、これだけでも珍しいことだという。多くは、帰るところがない。だから、また同じようなつまらない罪を犯してしまいがちのようだ。しかし、恵まれた立場のはずの彼を、激しい劣等感が襲う。

 スタンフォード大で行われた監獄実験をご存じだろうか?ごく普通の人を看守役と囚人役に分けただけで、囚人は卑屈になり、看守役は高圧的になった挙句に囚人役の人に暴力まで働いてしまった、という実験だ。あまりのことに、実験は僅か6日で中止に追いやられた、という。

 このうちの、卑屈になる方がしつこく著者を苛む。

 正直なところ、事件は、国民の税金を盗み取る卑劣な犯罪であると思うのと同時に、彼だけが秘書給与の詐取で実刑を受けるのは著しい不平等であると思われてならない。例えば辻元清美も同容疑があるが、服役もしていないし、それどころか恥じた風でもない。

 そのような中で、控訴を取り下げ、自らの意志で下獄した著者は、それだけで他の同類とは一線を画した存在である。そうした中で、『獄窓記』を書き、福祉に携わる立場として社会に戻っていく姿を克明に記している。特に立ち直ってから、一緒に服役した障碍者たちのためにもと奔走する著者の姿には、胸が熱くなる。

 彼への実刑判決は、他の人とのバランスは欠いているかもしれない。しかし、彼が服役し、そこで知ったことを改善すべく奔走する姿からは、彼の服役は日本の福祉行政のあり方を変えることになる、重大な出来事になるのかもしれないと思わせるものだ。また、警察でも様々な取り組みを進めているようで、それもまた心強い。

 罪はもう十分に償ったものと思う。障碍を持つ人でも自然と生きていける社会のほうが、そうではない社会よりずっと素晴らしい。だからこそ、これからの彼の活動にエールを送りたい。



関連書籍:
累犯障害者 (新潮文庫)累犯障害者 (新潮文庫)
(2009/03/30)
山本 譲司

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ノンフィクション | 2014/09/18(木) 19:17 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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