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1494冊目 深海生物学への招待
深海生物学への招待 (幻冬舎文庫)深海生物学への招待 (幻冬舎文庫)
(2013/08/01)
長沼 毅

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評価:☆☆☆☆


 高温、高圧、そして漆黒の闇。生命とは最も縁遠いように感じられるそんなところにも生物は満ちている。いや、むしろ、大洋のド真ん中と比べたら、生物密度は遥かに高いのだ。極限環境下に生物が居ないというのは、人類の偏見に満ちた思い違いであった。我々がそこに到達できないから、存在すら知らなかっただけ。

 いざ潜水技術が発達してみると思いもよらないほど極限環境には生物の姿があった。本書は、そんな深海の生物学入門編として、海の底にはどのような生物が潜んでいるかを書いたもの。1996年に単行本として出たものを昨年文庫化したということで、最新の研究成果を知るには向いていないが、研究者としての人生を歩き始めた人物が深海に潜れるという貴重な経験を興奮を交えながら綴っているところは新鮮で良い。

 まず、深海に潜るシーン。常人は体験できないこの体験が興味深い。プランクトンの死骸が海底へ落ちていくマリンスノーよりも潜水艇の方が潜行速度が早いため、マリンスノーが上がってくるように見えるという。暖房は積んでいないため、4℃くらいになる室内で暖かい格好をしながら外を眺めるなんて裏話はなかなか聞けるものではない。この点、『深海のパイロット』に通じるところがあって楽しく読める。

 深海は生物が居るとはいえ、それでもやはり栄養素には乏しい。そこで生きるために、生物は様々な工夫を凝らしている。それをエッセイ風に軽く教えてくれながら、話題は深海で最も興味深い領域へと進んでいく。熱水噴出孔がそこだ。

 生命誕生の地と目される熱水噴出孔は、生物の宝庫である。人間から見れば、300℃を超える熱水だけでも十分に過酷なのに、この噴出するガスは地中を通るなかで還元され、硫化水素に満ちたものになっている。高温+毒ガス。人間なら即死間違いない。ここの生物は、太陽エネルギーが無くても生きていける。ということは、エンケラドゥスやエウロパといった、液体のある衛星にも生物が居るかもしれないというところにまで話が及ぶのが楽しい。

 特に興味深かったのは、光合成細菌についての話。熱水噴出孔のスペクトルを取ると800~900nmと1000~1150nmにピークがある。なんと、光合成バクテリアの持つバクテリオクロロフィルの利用する波長は800~950nmと1000~1150nmで重なるという。もしかすると、バクテリオクロロフィルは深海で前適応してた機能を光合成に振り替えたのだろうか。進化は面白い!

 他にもクジラの死骸や沈没船の周辺に形成される生態系のように、興味深い話が沢山ある。後者ではタイタニックが鉄を利用する最近の棲家になっている模様を教えてもらえる。

 深海という、目にすることはまず出来ない、近くて遠い世界を覗き見させてくれる、そんな本。深海のサメやイカといった、最近になって研究の進んだネタについてもますます興味が湧いてきた。タイトルに偽りなしの一冊。

関連書籍:
深海のパイロット (光文社新書)深海のパイロット (光文社新書)
(2003/07/17)
藤崎 慎吾、田代 省三 他

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生物・遺伝・病原体 | 2014/07/22(火) 19:04 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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