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1488冊目 蛇女の伝説―「白蛇伝」を追って東へ西へ
蛇女の伝説―「白蛇伝」を追って東へ西へ (平凡社新書)蛇女の伝説―「白蛇伝」を追って東へ西へ (平凡社新書)
(2000/10)
南條 竹則

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評価:☆☆☆


 蛇が美女に化け、人と恋に落ちる。だが、それは導師によって見破られ、蛇は元の姿に戻って封じられてしまう。中国で大変な人気を博した『白蛇伝』は、日本でも取り上げた作家が多いらしく、少しく哀調を帯びた物語として知られている。

 実は、これと同じような話がギリシアにもあった、という。著者が引用を始めるのはキーツの詩。そこでは『白蛇伝』と全く同じようにハンサムな青年に恋した蛇が美女に化け、こちらは青年の師である賢者アポロニアス老人に正体を見破られ、姿を消してしまう。

 あまりにも筋の似通った物語が、洋の東西で語られているというのは面白い。同様にそっくりな話としては、ギリシア神話でで愛妻エウリュディケを失ったオルフェウスが地獄へ行って妻を生き返らせようとするエピソードが、日本神話でイザナギがイザナミを生きかえらせるために黄泉の国へ行くのとそっくりであるのが挙げられよう。

 死者を生き返らせようとして足掻いた主人公が、望み果たせず愛するものを喪ったことを受け入れなければならないというモチーフは、世界最古の物語ギルガメッシュ叙事詩からして同じであり、死の不条理と愛する人の死を受け入れられない人の弱さという普遍的な心が生んだ物語である。しかしながら、蛇が美女に化けるのは必然性が無く、更に特殊な力を持つ人物によって退治されるというのも、これまた普遍的な物語とは言い難い。

 となると、実は2つの物語は、同じ物語あるいは先行する単一の物語から枝分かれしたものなのだろうか?

 本書はその謎を追ってユーラシア大陸の物語を広く渉猟しながら考察を進めていく。とは言え、科学とは違って誰もが受け入れざるをえない確固たる証拠は出てきようがない。従って、読者は著者の主張を受け入れるかどうかに掛かっているが、その上で私には十分に説得力のある結論を得られているように感じられた。

 また、ヘラクレスの冒険のように蛇の関わるその他の物語に言及されているのも良い。こうしてみると、蛇が人に化けるというストーリーは意外と多い。進化の過程で手足を失い、人の目からは異形に見える特殊性がそうさせているのだろうか。人が蛇を意識することの甚だしきにも考えが向かう。

 軽い読み物ふうに書かれているにも関わらず、参考文献リストを見れば広く知識を漁り深い思索を重ねたことが感じられる。神話・伝承とそれが伝わるルートについて色々と考えさせる本であった。
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神話・伝承 | 2014/07/15(火) 19:14 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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