カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

Skywriter

Author:Skywriter
あまり一般受けしない本ばかりが好きと言う難儀な管理人です。
お勧めした本を面白いと思ってもらえると最高です。

BK1書評の鉄人31号。
鉄人


宣伝目的以外のあらゆるコメント、TBを歓迎します。

↓ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してください。


にほんブログ村 本ブログへ


kids goo弾かれサイトですので閲覧はご注意を。頭が悪いのが伝染する恐れがあります。
notforkids.jpg

FC2カウンター
最近の記事
Tree-Arcive
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
巡回先

にほんブログ村 本ブログへ



うちの子も元捨て犬です。今はすっかり我が家の一員。甘えるのは下手だけどとっても可愛い子です。

Skywriterさんの読書メーター

ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 | --/--/--(--) --:-- | |

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

1486冊目 三国志〈第10巻〉
三国志〈第10巻〉三国志〈第10巻〉
(2011/09)
宮城谷 昌光

商品詳細を見る


評価:☆☆☆☆


 諸葛亮はまたも祁山に出る。それを迎え撃つのは司馬懿。だが、ここでは戦いらしい戦いが起こらない。過去、兵糧不足によって撤退の憂き目を見た諸葛亮は長期戦に備えて屯田体制を敷き万全の構え。対する司馬懿は、皇帝から戦うことを厳に戒められている。斯くして五丈原では両軍が対峙するだけの奇妙な状態が続いた。

 諸葛亮は仕事を下に回さない人であったようだ。朝早くから夜遅くまで精勤し、しかも食は細い。となると、どうなるかは分かるだろう。司馬懿の予想通り、諸葛亮は対陣中に帰らぬ人となる。あるいは過労死に近かったのかもしれない。

 諸葛亮が今に至るも愛され続けるのは、蜀のほぼ全軍を率いて政治的にも中心に居たのでいつでも劉禅を逐って自分が至尊の位に就くことも出来たであろうに、最後の最後まで劉備の恩顧に報いようとしたことにある。私としても、やはり大きな時代の変わり目がここにあったと思う。

 撤退する蜀軍だが、ここに大きな危機が訪れる。従来より犬猿の仲であった魏延と楊儀の半目が遂に行き着くところまで行ってしまうのである。劉備が目をかけた魏延は、この時期の蜀軍きっての猛将だっただろう。漢中を制した劉備は彼を抜擢し、そして魏延はその期待によく応えていた。彼の将才を、諸葛亮は遂に活用することができなかったことに原因は求められるかもしれない。

 最も、諸葛亮からしたら乾坤一擲の勝負に出て敗北すれば直ちに蜀の敗亡に結びつくのに、仮に大勝利を得てもそれは魏にとっては一地方の失陥でしかないという戦力の非対称性に基づいた現実的な判断だったかもしれないのだが。

 この内訌の史実ベースの話は切なくなる。

 西部戦線はこうして蜀の撤退によって戦いは幕を閉じる。この頃、呉も東西から魏を討つべく出兵していた。だが、西に司馬懿あれば、東には満寵がいる。演技が蜀中心に描くものだから彼もイマイチ注目されていないが、洞察力に富んだ名将である。父や兄に似ず用兵が得意ではない孫権ではとても歯が立つ相手ではない。一蹴された呉は撤退して、時代は次のシーンへ移る。

 次の舞台は、北方。半分独立王国風であった遼東の公孫淵が叛くのである。ここでも活躍するのは司馬懿。こうして司馬懿は当代随一の名将へと変貌していく。この遼東の政権が倒れたことで倭の使者は魏へたどり着くことができるようになり、結果としてその存在が魏志東夷伝倭人条(魏志倭人伝などというものは存在しない)に記されることになる。倭の使者が謁見したのは曹叡であった。

 このままで行けば、あるいは魏の統一もあったやもしれぬ。全てを上手く回らなくしたのは、曹叡が若くして死んでしまったこと。明帝と諡された彼の後継者は、養子である曹芳。後見人を巡って、佞臣の劉放と孫資が暗躍したことが魏には痛恨事であった。

 一方の呉では、孫権の老害が愈々国家を蝕むようになっていく。

 三国志演義が諸葛亮の死で実質終わりで、後は蜀の滅亡をあっさり描いて終わりなのはとても理解しやすい。この後は魏において権謀術数の限りを尽くした権力争いが行われ、呉は孫権の迷妄に続いて更に酷い後継者が待つ。蜀は劉禅が親政し、特に評すこともない(ということは、民にとっては安寧で過ごしやすい日々だったということだ)時期である。諸葛亮の燃えるような衷心からの楽さが激しすぎる。その後も面白いことはあれども、親世代の手に汗握る活躍に胸を躍らせた身には、どちらかというと寒々とした時代に感じられてならない。

 この巻は、曹爽が司馬懿に対抗して武勲を上げるべく蜀へ侵攻し、敢え無く敗退するところまでを描く。こうして曹爽の権威が失墜したことは、司馬懿の立場を強めるばかりだった――。
関連記事
スポンサーサイト

その他小説 | 2014/07/13(日) 19:00 | Trackback:(0) | Comments:(0)

献本サイト レビュープラス

ランキングに参加しています。面白いと思ったら押してくださいませ。
(ランキングサイトが立ち上がります。不快でしたら無視して下さい)
にほんブログ村 本ブログへ

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。