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1479冊目 歴史の主役はみな病人―歴史を動かすもの、汝の名は病気なり
歴史の主役はみな病人―歴史を動かすもの、汝の名は病気なり歴史の主役はみな病人―歴史を動かすもの、汝の名は病気なり
(2013/10/30)
久次米 義敬

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評価:☆☆☆


 タイトルから『ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀』(小長谷 正明;中公新書)のようなものかと思って見てみると、"指導者の病、蔓延する病……これこそ歴史を動かす決定打ではないのか"とあって、歴史にも医学にも興味のある身としては読まずに居られぬと手に取ったのだが、ちょっと想像していたのとは違ったかな。

 本書は月刊誌『健康』で連載されていた記事を集めたものであるとのことで、短めの記事が沢山収められている形態。確かめずに読んだ私が悪いのだが、この手の面白そうなところを切り貼りした本は余り好きではない。知識はつながりが楽しいので、一つのテーマを掘り下げたり脇道にそれたところで思わぬ発見があるのが好きだ。一方で、雑学ネタは多いので、楽しめない訳ではない。

 さて、本書は7章からなっている。構成は以下。

第1章 歴史の主役はみな病人
第2章 病気こそ人類史の本質
第3章 食べて飲んで歴史を作る
第4章 病気よ、汝の名は人間なり
第5章 病気なくして芸術学問なし
第6章 インスリンは誰が発見……あまりにも人間的な
第7章 忘れられた国民病……鴎外さえいなければ

 おおぅ、ワタクシメが一番興味があったのはたった7分の1しか占めていない(笑)ついでに、やや看板に偽りありの感じがあって、第1章を例に取ると、ヤルタ会談の際のルーズベルトや明治・大正天皇、漱石、キューバ危機のケネディとフルシチョフ、ド・ゴール等の人物が取り上げられているが、"皆"というのはどうだろう?確かに彼らは現代史において大きな役割を果たしてきたわけだが、こうやって見ると重要人物のうち病人を取り出したように見えてしまう。

 むしろ、上述の『ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀』の方が、病気が彼らの行動や意思決定に及ぼした影響を探っており、面白いといえる。

 病気と人類史の関連であれば、天然痘は外していないが黒死病と恐れられたペストは無い。梅毒も触れられているけれども、こちらは『王様も文豪もみな苦しんだ性病の世界史』という抜群に面白い本があるので、ちょっと物足りない。ただ、アトピーや喘息の原因がゴキブリにある可能性を指摘しているのは意外だった。何たること。

 第5章の芸術との関連では、モネが晩年に書いた『睡蓮の池』は、白内障が進んだ人の目に映る世界をうまく表現しているとのことに加え、治療の発達に日本人が絡んでいることも教えてくれるのは嬉しい。

 最終章は脚気について。鴎外は脚気の原因を米食にあると認めず、結局日露戦争で兵士の多くは戦闘ではなく脚気で死んだ。ロシアの最高の味方は日本の食事だったと言っても過言はあるまい。それでも日本が勝ったのは僥倖であった。閑話休題、鴎外は現地の軍医部長という責任ある立場でありながら、海軍が既に禦ぐことに成功していた脚気をむしろ蔓延させた責任は逃れられないだろう。本書はこの経緯にかなり突っ込んだ調査をしているようで、本書全体としてもここが一番読み応えのあるパートだった。結果から言えば、鴎外の責任は免れないが、医学会の重鎮たちの総意でもあったため彼にだけ責任があるとは言えない、といったところのようだ。興味がある方は本書を読んで確かめて欲しい。

 このように、多くのネタが散りばめられているので、広く浅くが好きな方は楽しめると思う。興味を持ったら更に他の本に進めば良いわけだし。ただ、それにしては参考文献が載っていないのは残念だ。優れたノンフィクションには必須のものなので、その分評価は下げるしかあるまい。


関連書籍:
ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)
(1999/05)
小長谷 正明

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王様も文豪もみな苦しんだ性病の世界史王様も文豪もみな苦しんだ性病の世界史
(2003/01)
ビルギット アダム

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ノンフィクション | 2014/07/03(木) 19:31 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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