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1478冊目 三国志 第九巻
三国志 第九巻 (文春文庫)三国志 第九巻 (文春文庫)
(2013/10/10)
宮城谷 昌光

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評価:☆☆☆☆


 物語は終盤に入る。この時期の一番の見せ場は、なんと言っても諸葛孔明の北伐だ。

 蜀は険阻な地にある。桟道を焼き、関を閉ざせば、彼が生きている間は国を保てるだろう。しかしその後は?魏の国力は蜀の5倍近いのである。中原の政治的安定性が増せば、この差は広がる一方である。つまり、何もしないという選択肢は、滅亡への道を緩慢に歩み続けることに外ならないのだ。その現実を誰よりも深く知っていたのは孔明だったに違いない。

 劉備から受けた恩義に始まり、我が身も顧みず宿敵・魏を撃たんとする悲痛な叫びに満ちた出師の表を奉り、孔明は北伐を敢行する。「座して死を待つより、出て活路を見出さん」とのフレーズが、最もその心情を表しているだろう。

 あいやまてよ?南蛮攻略、超適当に流されてないですか?まず間違いなく呉が背後で蠢動しているところとか、半独立王国を築いていた士燮とその一族の物語とか、南方経営にあって優れた手腕を発揮した張嶷の活躍を楽しみにしていたのにぃ。馬超の孤独の中の死も。

 いや、気を取り直して。著者は、孔明の採った行動にかなり批判的である。戦略的になってない、戦術は酷い、所詮は白面の書生が机上で立てた作戦だと、かなりこてんぱんにやっつけている。確かに、そうした面はあろう。しかし、そもそも北伐の軍が壊滅すれば蜀は滅亡するのだ。畢竟、彼の狙いはローリスクハイリターンという、現実的には厳しい路線にならざるを得ない。

 魏延が子午谷を通って長駆長安を衝くべしと訴えたのを却下したのもその現れである。蜀を出て長安を目指すというのは、中原を奪うには唯一のルートである。凡そ400年前、高祖劉邦が漢中から関中を目指したルートそのものだ。秦の都咸陽は、後の長安のすぐ近くだったのだから。

 だから、孔明は東ではなく、西に向かった。涼州を抑えることで遥か西方との交易ルートを確保しようともしたのだろう。蜀の銅銭は有名だ(本作では触れられていないけど)。おまけに、長安に対して漢中からのルートに加えて涼州からのルートからも攻めこむことができるようになれば戦略の幅が広がるというものだ。

 惜しいかな、その大略も、馬謖が街亭で大敗することで砕け散る。戦国末期、秦の将軍白起が趙のボンクラ武将趙括を大破し、40万人を穴埋めにしたと言われる長平の戦いを彷彿とさせる流れだ。

 私としては、馬謖は敗戦後にこっそり逃亡しようとして捕らえられ、処刑されたという解釈を採っている(正史三国志にその説が載っている)ので、泣いて馬謖を斬るの故事に対する感じ方は著者とは異なるが。

 閑話休題、本書では第三次北伐までがメイン。その合間に、老害を示し始めた孫権の呉が語られる。まず記すべきは、孫権が皇帝を自称したことだろう。これでようやく、本来の意味での三国鼎立がなったわけだ。この時期の輝きといえば、周魴が偽降によって大司馬曹休を打ち破ったことくらいだろう。後は、遼東の奸雄公孫淵に良いようにあしらわれたり、東海に艦隊を派遣して失敗したりと、無残なものだ。尤も、この次の巻で語られるであろう二宮の変と比べたらまだマシな部類かも知れないが……。

 一方の魏は、曹丕の後を継いだ曹叡が意外な名君ぶりを見せる。合肥新城を築いて満寵という名臣を配したことが、遂に孫権の野望を打ち砕いたと言って良い。蜀と戦っていないからマイナーだが、彼はもっと注目されて然るべきだと思う。

 だが、そんな中にも後の災いの芽が育ちつつある。魏の軍事を背負って立っていた曹真が死に、曹爽が家を継ぐ。そして、蜀との戦いで司馬懿がいよいよ大活躍を見せるようになる。この後の、彼らの陰惨な戦いが繰り広げられることになるのだ――。

 正史ベースに独自の解釈を織り交ぜながら語っているので、見解が異なるところはどうしても生じるが、それにしても良く調べられたものだ。次巻も楽しみだ。
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その他小説 | 2014/07/01(火) 19:12 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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