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1466冊目 恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた
恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた (文春文庫)恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた (文春文庫)
(2010/10/08)
ピーター・D. ウォード

商品詳細を見る


評価:☆☆☆☆


 壮大なタイトルだ。そもそも、科学は、WHYへの答えを苦手としている。だから、次善の策としてHOWを突き詰めてきた。だから、重力の働き方はとっくに明らかになったが、どうして重力が働くのかはまだ理論の段階にすぎない。そこにきてこのタイトル。恐竜は"なぜ"鳥に進化したのか、である。恐竜ファンとして読まない訳にはいかない!

 そう思って手に取ったのだが、しょっぱなから驚かされることになる。第一章のタイトルを見てもらえればその理由がお分かり頂けるだろう。それはこうだ。"哺乳類の呼吸とボディ・プラン"。ええ!?恐竜じゃないの!?と思ってよくよく見ると、二章以下のタイトルにはカンブリア紀だとか三畳紀だとかのタイトルが踊り、恐竜絶滅は全十一章の十章。つまり、本書は恐竜から鳥への進化にだけスポットライトを当てた本ではない。約4.5億年の生物進化の物語なのである。

 カンブリア爆発と呼ばれる多様性の急激な増大、ビッグファイブとも呼ばれる5回の大絶滅、そして生き残った生物の適応拡散という生物の歴史はかなり明らかになっている。しかし、従来の説明は、例えば史上最大の絶滅であるペルム紀末のものはホットプルームによる大噴火、白亜紀末は隕石の衝突と、それぞれの理由を探るものだった。しかし本書はそれら類書とは一線を画している。即ち、酸素濃度という一つの指標を元に、生物はどうやって進化してきたかを説いている。

 酸素濃度の変化と言われて、自分が今の世界と同じ状況が少なくとも石炭紀以降は続いていたものと根拠もなしに信じていたことにまず驚いた。

 だが、それよりもお見事なのは、カンブリア紀のあの多様性の発達も、(『眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く』で魅力的に語られる眼の発達がトリガーではなく)酸素濃度が今よりも遥かに低かったことに原因を求めることができる、という。

 低酸素濃度だったカンブリア紀に生きる生物にとって死活的に重要だったのが、能動的に酸素を取り込む能力であり、それを得るために体節が生まれた、と著者は説く。体節がなければ甲殻類は生まれられないので、この説が正しいのなら地球が低酸素だったからこそ今の生物がある、ということになるのだ!その後の頭足類の進化にしても、水をいかに循環させ、そこから酸素を得るかという問題になる。地上への生物の進出も、酸素が地に満ちたからだ。

 ペルム紀の絶滅についても、新しい視点を示してくれる。火山の噴火は大量の粉塵による地球の冷却化をもたらす。そして、それは低酸素状態を生み出すことに繋がる。驚いたのは、ここで内温性が進化したこと。これもまた、酸素濃度に求めることができるという。

 このようにして、一つのメカニズムに基いて、恐竜が鳥に進化するまでの長い長い歴史を語っているのは、従来の生物史には無かった視点で、読んでいて実に面白い。竜脚類がどうしてあんなにも巨大化したかを説明していたり、恐竜と同じ主竜類に属するワニはかつて恒温性を進化させたが低酸素に対応するために再度変温性を進化させた可能性があるという指摘が有ったりと恐竜ファンに楽しめるネタも豊富に揃っている。

 筆を走らせすぎたか、インドガンがエベレストより高いところを飛ぶとか、恐竜は繁栄のピークから短期間に絶滅した(実際には絶滅の100万年ほど前からは衰退が明らかだった)、なんて記述はあるが、そうした欠点を上回る魅力を備えている。検証が進むことを期待したい。


関連書籍:
眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く
(2006/02/23)
アンドリュー・パーカー

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生命40億年全史生命40億年全史
(2003/03)
リチャード フォーティ

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地球史・古生物・恐竜 | 2014/06/10(火) 20:41 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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