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1459冊目 指が月をさすとき、愚者は指を見る―世界の名科白50
指が月をさすとき、愚者は指を見る―世界の名科白50指が月をさすとき、愚者は指を見る―世界の名科白50
(2004/02)
四方田 犬彦

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評価:☆☆☆


 タイトルを見てこれは!と思って読んでみたのだが、やっぱりワタクシメ、この手の名言集は好きではないことを再確認した。どこがダメなのであろうか?と改めて考えてみたのだが、知識がぶつ切りになっているところだろうと思う。

 さて、本書はサブタイトル通りに世界の名セリフを集めたもの。表題の"指が月をさすとき、愚者は指を見る"は、誰のセリフかは知らないとのことだが、楞厳経(りょうごんきょう)という大乗仏教の経典にあるらしい。グーグル先生、今日もありがとう。意味は言わずとも分かろう。それも、強烈なメッセージ性とともに。

 他にも心を打つような台詞はある。私が気に入ったのは、"英雄を必要とする国が不幸なのだ"というもの。劇作家ブレヒトの『ガリレオの生涯』に出てくるそうである。銀河英雄伝説でヤン・ウェンリーが昇進した時、その理由を「負けたからでしょう」と喝破したのに被る。(その直前、ヤンの属する自由惑星同盟は不倶戴天の敵である銀河帝国にボロ負けしたがヤンの部隊のみは彼の活躍でなんとか被害を抑えているため、国民の士気を下げないために英雄を作り出す必要があると見抜いている)

 あるいは、スターリンの独裁下に生きたミハイル・ブルガーコフが書いた"一度書かれた原稿は消えない"。これも歴史の重みを感じさせて余りある言葉だ。私は勝手に崔杼弑君のエピソードを思い出した。これは、崔杼という春秋時代の斉の大臣が、自分の妻と密通した主君を弑逆した時のこと。史官は"崔杼、その君を弑す"と公式文書に書き記したことで崔杼に殺される。史官の弟はそれを知り、公文書にこう書く。"崔杼、その君を弑す"、と。その弟も殺されて、2人の弟が公文書を書くことになる。しかし、彼もまた"崔杼、その君を弑す"と書いたのである。遂に崔杼は言説を圧殺することを諦めたという。

 確かに、ヒトラーやスターリンや毛沢東やクメール・ルージュの虐殺を、ペンが止めることはできなかった。いや、ユーゴ内戦の時には積極的にペンが特定の勢力を貶めることもやった(『ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)』を参照されたい)。しかし、独裁者の危険さは広く世界に知られているし、ユーゴでのプロパガンダの実相も知られている。書かれたことは消えないという信念が、事実はどのようなものだったのかを教えてくれていると思う。

 人口に膾炙したセリフとしては、寺山修司の"書を捨てよ町へ出よう"を取り上げたり(寺山自身は本に溺れ続けたくせに)、"みんな、お菓子を食べればいいのに"というマリー・アントワネットのものとされるものもある(著者もそうしているが、実際は間違いである)。かと思えば、締めは天才バカボンのバカボンのパパの"それでいいのだ"まで取り上げていて、守備範囲は実に広い。

 一つのセリフに費やしているのは5ページくらいなので、切れ切れの時間を活用して読むのには向いているかもしれない。


関連書籍;
ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)
(2005/06/15)
高木 徹

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エッセイ | 2014/05/27(火) 19:20 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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