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1456冊目 謎の独立国家ソマリランド
謎の独立国家ソマリランド謎の独立国家ソマリランド
(2013/02/19)
高野 秀行

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評価:☆☆☆☆


 ソマリアという国はそれなりに名を知られているであろう。主に、失敗国家として。有力者同士が武力闘争を繰り返し、安定には程遠い、世界でも最も危険な国の1つだ。余りの酷さに介入を図ったアメリカですら、戦闘ヘリ・ブラックホークの墜落に端を発する一連の無残な事件後、撤退を余儀なくされている(その模様は『ブラックホーク・ダウン―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録』に詳しい)。

 そんなリアル北斗の拳の隣に、ソマリランドという"国"がある。住むのは同じソマリ人。となれば、ここも戦乱の地だと想像も付くものだ。そう思うのは至極当然であろう。しかし、このソマリランドは全然違う。例えば、彼らはきちんと選挙をやる。どこぞの独裁国家みたいに支持率99%なんていう絶対確実やらせで支持しない人は収容所に送られるみたいな、形ばかりのものじゃない。きちんと選挙して、与党は負けたら野に下るのだ。先進国では当たり前のことかもしれないが、後進国においては驚くべきことである。

 ソマリランドについて知ったのは、『カラシニコフ I 』だった。ここは、国中に溢れかえっていたカラシニコフを人々が手放し、平和を手に入れたとあった。だが、このソマリランドは独立を宣言したものの、国として認められていない。だから、アクセスも困難で、それ以上のニュースはなかなか入ってこなかった。

 となると、我らが高野さんの出番だ。北斗の拳の隣にある謎の国には、その謎という部分だけで見てみようと思ってしまう。流石は誰も行かないところに行くという辺境作家だ。

 思い立ったら実際に行ってしまうというのが高野さん。日本を出るという将にその当日、ソマリランドから日本に来ている人がいるというのを知り、急遽アポを取って押しかけ、信頼できる人を紹介してもらったら、なんとリストの第一位は大統領。この人、建国の英雄らしく、その後もリストに出てくるのは政界の大物ばかり。そんなに役に立たなそうなリストは初めて見た(笑)

 実際のソマリランドは、確かにソマリアとは全然違った。新聞は堂々と政府批判を繰り広げ、そして内戦とは無縁だった。一方で、同じ民族性を感じさせるところは確かにある。それが顕著に現れるのが、利益の絡むところ。高野さんも、カネを巡るトラブルには何度もトラブルに巻き込まれている。主に、一度払ったカネでも、物証がなければ未払いだとゴネる輩がいて、おまけに彼らが実に近視眼的な行動に出るところには直接巻き込まれていないこちらまで辟易とさせられる。

 それでも、彼らは彼らなりのルールで平和をもたらした。そこには氏族という枠組みが大きいようだが、そんなものはどうでもいいだろう。まずは、平和がなければ何事も前には進まない。

 ソマリランドがどれだけ困難な道を歩み始めたかは、同じソマリ人の国、ソマリアと海賊で知られるプントランドそ見れば分かる。え?そんな国なんか知らんって?大丈夫、そこは親切な高野さん、世界で一番危険な国へ、最も危険な時期に訪れた際の困難(実際、途中で戦闘に巻き込まれている)も一緒に収録されている。著者の手にかかると、海賊国家プントランドも氏族としての行動の枠内に収まってしまうように感じてしまうのが凄い。

 正直、ソマリアを巡る氏族同士の軋轢は興味が薄いところもあったが、まずはこの複雑怪奇な関係を解きほぐしたところに感心したいところ。そして、従来報じられてきた情報が、どれほど西側というフィルターを通したもので、ソマリ人達の感覚からは掛け離れたものかを教えてくれる所も本当に貴重だ。

 破天荒な高野さんの荒唐無稽な旅も楽しいが、こうした骨太なノンフィクションも好きだ。今後も追いかけて行こう。

関連書籍:
ブラックホーク・ダウン〈上〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF)ブラックホーク・ダウン〈上〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF)
(2002/03)
マーク ボウデン

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ノンフィクション | 2014/05/24(土) 19:45 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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