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1455冊目 天地明察
天地明察天地明察
(2009/12/01)
冲方 丁

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評価:☆☆☆☆


 随分前、妻がアフタヌーンを買ってきた。確か、おおきく振りかぶって目当てだったはずだが、あるからにはとページを捲る私の目に飛び込んできたのは、驚くべき人物の名前であった。関孝和。和算と呼ばれる高度な数学理論を作り上げた伝説的な人物である。まさか彼の名前をマンガで見る日が来るとは思わなかった。そのマンガは天地明察というもので、原作があると知ってからいつか読んでみようと思っていた。

 ようやく手に取ったら、これが面白い。

 本書の主人公は、渋川春海というマイナーな人物。少なくとも、私はその名を知らなかった(←日本史嫌い)。彼は碁を持って江戸幕府に仕えていたが、それよりも数学に興味を持つという変わった性格を持っていた。ギリシアやアレクサンドリアで数学が発展していったところを見ると、実利的な側面だけではなく、数学に引き寄せられるのは古今東西変わらない人間の性癖なのかもしれない。

 渋川は一瞥即解の士、関孝和の存在を知り、自分の作った問題を出す。しかし、あろうことか、その問には正解が存在しなかった。正解が複数あるというのではない。問題が間違っていたのである。その間違いに気づき、呆然となったが、彼はそのまま別の任務に赴かなくてはならなくなった。日本各地の緯度の測定に駆り出されたのである。

 緯度の測定は地球の形状を知る術であり、天文を測ることはまた暦を生むことに直結する。そして、その背後には数学がある。暦は農業において極めて重要な意味を持つ。だから、洋の東西を問わず、正確な暦を得るために人々は大変な苦労をしてきた。その模様は『暦をつくった人々―人類は正確な一年をどう決めてきたか』に詳しいが、ここに渋川春海も加わることになる。

 この暦作成という大仕事を軸に、和算の関孝和や、今に至るも碁のタイトルにその名を冠する本因坊一族、為政者である水戸光圀といった豪華メンバーとの交際を絡めて記される。これが実にドラマティックで、ぐいぐいと読ませる力を持っている。

 相当調べて書いたことが見え、ツッコミを入れる余地がないところも素晴らしい。算術の塾へ行った時のこと。そこの門下生が居ないことの理由として"鈴虫飼って売るのまでいる"とさらっとしたセリフが出てくるが、江戸時代に虫の鳴く声が愛され、鈴虫屋が居たという事実があったことなどをさり気なく出している。もっとも、私には日本史についてツッコミを入れられるだけの知識も何も無いのだけれども。

 人間ドラマも面白いけれども、やはり理系人(民族風に"りけいびと"と読む)としては暦を作るという、数学者の全身全霊の戦いに魅せられてならなかった。それもこれも、地球の公転が有理数ではないせいだ。だから、単純な答えは必ず大きな誤差を生む。それは10年くらいであれば、別に問題になるレベルではない。しかし、数百年と使っていればどうしても誤差が大きくなってくる。観測技術もろくにない中で、無理数をどこまで求めるか。その果て無き戦いに痺れる、憧れる。歴史好きも数学好きも読んで楽しい小説である。

関連書籍:
暦をつくった人々―人類は正確な一年をどう決めてきたか暦をつくった人々―人類は正確な一年をどう決めてきたか
(1998/12)
デイヴィッド・E. ダンカン

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その他小説 | 2014/05/22(木) 19:47 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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