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1439冊目 見る
見る―眼の誕生はわたしたちをどう変えたか見る―眼の誕生はわたしたちをどう変えたか
(2009/01/23)
サイモン・イングス

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評価:☆☆☆☆

 我々が世界と付き合う上で、視覚がどれほど重要か、改めて言うまでもないだろう。車のように危険な存在を避けたり、食べ物が何処にあるか確認したり、色鮮やかな世界を楽しんだり。

 それにしても、どうやって目はこんなにも精巧に働くのだろう。本書はその謎に迫る、進化や科学史を巡る探求の旅の記録だ。

 目がどのようにして生まれ、どのように働くのか。形や色をどうやって知るのか。そうした謎の数々に迫っている。

 ミツバチのような昆虫や小鳥が紫外線も見ることができるのは知っていたが、それは害が出る前に彼らの寿命が尽きるからというのは想像もしていなかった。哺乳類とは違って昼の世界で進化してきたからだと思っていたので驚きだ。

 我々の目が静止した物を見ることができないのも知らなかった。え?見えてるって?そう。静止した物も見える。いや、静止した物も見えるように、目が動いているのだ(マイクロサッカード)。この現象を確認しようとしたのがかのエルンスト・マッハというのも驚き。しかも、下瞼をパテで固めてというのには慄く。

 こんなにも素晴らしい視覚システムは、カンブリア紀に発明されたものだ。しかも、単純な光を感じる組織から完全な目ができるまで、わずか50万年で事足りる。そのためか、生物は40〜60回も独立に目を進化させてきたという。

 完全であるように思えて、実は多くの欠陥も持つ視覚。その奥深さを楽しめる一冊。
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生物・遺伝・病原体 | 2014/05/12(月) 18:58 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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