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1436冊目 マザーネイチャー 下
マザー・ネイチャー (下)マザー・ネイチャー (下)
(2005/05/26)
サラ・ブラファー・ハーディー

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評価:☆☆☆☆


 アメリカの貧困層における問題は、肥満である。高脂肪高カロリーのファーストフードの影響が大きい。肥満は、女児に取っては新たな問題を引き起こす。初潮年齢の低下である。女性の体は脂肪分の蓄積をもって、性的成熟を計っているためだ。

 かくして、低年齢での妊娠出産が増える。これは若い母親にとっても、生まれてくる子供にとっても、ハイリスクだ。特に、彼女らが子育てに援助を受けにくく、配偶者も確保しづらい現実の下では。

 その一つの必然的な帰結として、子捨てや子殺しが起こる。乳幼児突然死症候群の一部は、なんと意図的な殺害であるようだ。

 忌まわしいと感じさせるこの現象も、母親の視点にたてば適応の一つに過ぎない。上記の例以外にも、広範な理由で子殺しが行われてきた。子殺しは人類社会に普遍的に見られる物なのだ。

 下巻はこのショッキングなトピックで幕を開ける。その一つのバージョンである、性別による排除も。性別で子供の生死が分けられる時、殺される子の性別ははっきりしている。富裕層ではまず間違いなく女児で、貧困層では男児だ。これは動物界で広く見られる選考と恐ろしいほど一致する。(ただし、地域によっては女児が選択的に排除される)

 驚くべきことに、自然界でもこうした選別が起こる。選択的に中絶(胎児は母親に取り込まれる、あるいは流産する)されるのだ。

 母親が自分自身の利益と子育てをトレードオフにしていることがよく分かる。

 一方、子供の側も生き残るのに懸命だ。人見知りはそのための適応かもしれないというのは、過去の時代がどれほど子に過酷なものだったかを偲ばせる。

 自然界での生き残り戦術も載っているのが良い。アカメアマガエルの卵は樹上に産み付けられるが、蛇の襲撃があると直ちに孵化することで全滅を避けるという。

 これと同じように、人間の赤ん坊にも生き残るための戦術がある。それは、可愛さだ。それすら進化の賜物とは面白いではないか。

 多くの証拠から、子供の健全な成長には母親でなくても構わないが特定の人物の密接な関係が必要であるとの指摘は重い。

 ただ、社会病質がこの時期の関係性の欠如から生じているというのはどうだろう。確かに一部はそうだろうが、残りは遺伝要因が大きいのでは無いか?人の性格、とりわけ成人後の性格はほぼ遺伝で規定されることを考えるとちょっと疑問だ。

 賛成できない点もあるが、母親が進化に果たした役割は十分に説明されている。他種の話も興味深い。

 だが、何よりも、現代社会に生まれることができたことのありがたさを実感させてくれる本。
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その他科学 | 2014/05/11(日) 18:20 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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